2006-01-01から1年間の記事一覧

少ない努力で多くを得ようとせず、地道な努力を続けていれば・・・

「産経新聞、朝刊」2006.11.19付けより その後には「輝ける瞬間」はやってくる。」と続いている。作家の林望さんは「うまい話はないか・・・と思っている団塊世代へ」と題した部分で述べていた言葉だった。 林さん自身も団塊の世代だから同年代への人に向け…

「異質な他者」とのコミュニケーション能力。

「文藝春秋」2006.11月号より。 藤原和博さんの言葉だった。藤原さんは東京都初の「民間出身の公立中学校長」になった人でしばしば、テレビや雑誌にも登場している。また著書も何冊もあるので、私もこれまで3冊ほど読んだこともある。 これは中学受験という…

こころのマッサージでもある大切な時間・・・

先日、都内のあるデパートで開催されていた「八代亜紀絵画展」で手にしたパンフにあったあいさつ文より。 八代さんにとっては“ひとり静かにキャンバスに向かう時間”こそがこころのマッサージでもあるようだ。つまり、言葉を変えれば描くことで気持ちが癒され…

「切手」も切れない関係。

「時を駆ける美術」森村泰昌著より。 たまたま昨日、郵便について触れたので思い出したのが、上記フレーズだった。森村氏にとって美術との出会い、それは切手だったという。たしかに昔は浮世絵や絵画などを題材とした切手もあった。 私も子供のころは切手収…

ポストの郵便収集「忘レター」

「東京新聞、朝刊」2206.11.15付けより。 この見出しをみて、座布団一枚!と思ってしまった。その前に見た朝日新聞の記事では「郵便ポスト収集忘れ25日」となっていたからだ。 スポーツ新聞ならかなり派手な見出しは当たり前になっている。しかし、一般紙…

人間は能率のために生きているのではないのです。

「朝日新聞、朝刊」2006.11.14付けより。 “朝日求人”というコーナーで編み物の専門家広瀬光治さんが述べていたこと。数年前、何となくNHKテレビ番組「おしゃれ工房」で広瀬さんのニットの手編み何度か観たことがある。べつに私自身は編み物に関心があるわけ…

質問は網だ。しっかり作っておけば、いい魚がとれる。

「質問力」斉藤孝著より。 質問の良し悪しの質によって得られる答えも変わってくる。もし、つまらない質問ばかり繰り返していたら、時間の無駄だと思われ嫌われるかもしれない。いいコミュニケーションは、お互いにいい質問ができることも条件に思える。 ス…

有名なものには、キャッチフレーズがつきまとう。

「時を駆ける美術」森村泰昌著より。 この本は美術について述べられてはいるが、一般的な教科書的なものとは全く異なっている。ふだん着の言葉で書かれているので読みやすくしかも面白い。 だから、上記のフレーズなどが出てきてしまう。そして次のように続…

とにかく使えるものを捨てることには今でも罪の意識を覚える。

「朝日新聞、土曜版」2006.11.11付けより。 これはある中国人ジャーナリストが、新居に引っ越した時に感じたことだった。古い家電製品や家具が不用になった際にはちょっと悩むことではないだろうか。そんな時タダでも引き取ってもらえる人がいればありがたい…

「紙の辞書」が、生き残りを模索している。

「産経新聞」2006.11.10付けより。 デジタル化の波は辞書にまで及んできてている。ほんの10年前前までは辞書と言えば紙の分厚い辞書が当たり前だった。ところが、パソコンが普及したり電子辞書が当たり前になってくると、それにつれて目の前からかつてなじん…

遊びは仕事をしているときで、仕事は遊んでいるようなものです。

「R25」2006.11.9より。 いまでも時どき、電車のなかで学生たちが「チョー(すごい!面白い!カッコイイ!)」などという言葉を耳する。しかし、それらは実に軽薄にさえ思えたりする。 ところが、この野口氏が「超〜」と言えば、本当に「超」だと納得してし…

教科書という基礎的な栄養が必要なのはわかっているんだけれど・・・

「時を駆ける美術」森村泰昌著より。 一般的に学校の教科書というのは実に退屈なものだ。それはまたスポーツをする際の準備運動の味気なさともちょっと似ているかもしれない。しかし、森村氏はやはり精神の基礎体力を育てるには(教科書も)必要であるという…

自由の目、道化の目・・・

「日経新聞」2006.10.25付けより。 これは小田島雄志さんの言っていた言葉だ。先月新聞で目にしたら何故か気になっていた。小田島さんといえばシェークスピア戯曲の全訳を手がけている英文学者だ。 現代は大人も子供もストレスに悩んでいる人が多い。そんな…

シンプルだからこそ、無限の可能性があるんです。

「ENGLISH JOURNAL」2006.10月号より。 ここでいうシンプルなものとは「折り紙」のことだった。使うのはたった一枚の紙。世界で最も単純なアートでもある。 折り紙作家の鳥本範(とりもとのりお)さん(58歳)はストックホルムに在住している。小学校5年生…

自分が失ったものを見ることで、自分が得たもの、持っているものに気

「ENGLISH JOURNAL」2006.10月号より。 マイケル・J・フォックス(45歳)がインタビューのなかで語っていたこと。彼自身が難病(パーキンソン病)で苦しみながらも俳優活動を継続していることは知られている。 むしろ自らも病気でありながらも、何らかの形で…

不便さがコミュニケーションを生み、便利さがコミュニケーションを殺

「PRESIDENT」2006.10.30号より。 北海道帯広市にある「北の屋台」には全国からの視察が絶えないという。それはそれだけ、大繁盛しているからだった。 その秘訣の1つに、意外にも不便さがあった。屋台の一軒の広さはわずか3坪で、そこに厨房とコの字型のカ…

100行の説明より感覚に訴えるたった一言・・・

「PRESIDENT」2006.10.30号より。 今やテレビショッピングは短時間で大量の商品を売る販売ツールともなっている。そこで、テレビショッピングの女王と呼ばれているのが吉田洋子さんだ。彼女は化粧品会社の社長でもある。 売り上げを伸ばす3つの力というのが…

ハロウィンは第三のお祭り騒ぎになるか・・・

今日(10/31)はハロウィンということになっている。スーパーやデパートではそれにちなんだお菓子などが販売されいていた。そこで、ふと思ったこと。 第三とは、クリスマス、ヴァレンタインデーなどに続いてという意味で書いている。この数年でかなり日本にも…

一頃パソコンの入門書は「我こそが最も分かりやすい」ということを題

「ぐっとくる題名」ブルボン小林著より。 まず始めに余計なことから触れてみよう。私が気になったのはこの著者の名前だった。(ブルボンとくるとお菓子メーカーを連想してしまう。)いったい何者だろうと思ったりした。なかにはすでにご存知の方もいらっしゃ…

「ぐっとくる題名」

「ぐっとくる題名」ブルボン小林著より。 フレーズの前にこの本の題名がちょっと気になった。だからこそ、この新書を手にとってみる気になったのだ。本のタイトル自体に“題名”などという言葉を用いているものは見た覚えがなかった。(テレビでは「題名のない…

秘伝は伝えなければ途絶えてしまう、危うい運命にある貴重なもの。

「絶品手づくりこんにゃく」永田勝也著より。 「秘伝」というとずいぶんともったいぶった言い方にきこえるものだ。筆者のいう秘伝とは、今まで誰に知られることなく、世の片隅でほそぼそと伝えられ受け継がれてきた技を意味していた。 こんにゃくは、本来淡…

まだ今日は一度も土を踏んでいない。

「ことばのご機嫌」秋庭道博著より。 べつに大都会で生活しているわけでもないのに、土をまったく踏まずに過ごしていることに気づいた。一日中土を見ないこともあるかもしれない。むしろほとんどは土など意識して過ごすことはないものだ。 家から出るとコン…

緊張しすぎても、気が抜けすぎてもいいプレーはできない。

「日経新聞、夕刊」2006.10.25付けより。 現在多くのアスリートたちはルーチンと呼ばれる動作をすることがある。それは、常に同じ動作をすることで、気合を入れるためでもあった。 いい例がイチロー選手が打席入って左手を右肩に当て、バットを立てて投手を…

一度でも処分しそこなった本は、迷ったぶんだけ腐れ縁が発生してしま

「日経新聞、夕刊」2006.10.25付けより。 “プロムナード”というコーナーで詩人の白石公子さんが述べていたワンフレーズ。 書棚を整理して、二度と読まないと思う本は処分してもいい、と決めて抜き取ってまとめてある。しかし、掃除などをした際にその本が気…

人生の一瞬一瞬に減点法が働いて、その人の評価が決まる・・・

「男の作法」板坂元著より。 これは一般的なマナーについて述べられた本だ。自分では意識していなくても、意外なところで人に行動や振る舞いは見られているもの。クセなども自分ではほとんど気づかない。でもそれが他人から見ると、ナマーに反するものだった…

自由を楽しむためにはコストがかかる・・・

「これも経済学だ!」中島隆信著より。 わかりやすい一例があった。中学、高校時代に制服で通学していて、大学に進学すると急に服装が自由になる。すると同じものを着続けるわけにはいかず、洋服をあれこれ変える必要もでてくる。結局、そのためにコストもか…

使い捨て社会の出店みたいなもの。

「ファイブエル」2006.10月号より。 これはいったい何のことかというと、「100円ショップ」のことだった。赤瀬川原平さんらしい表現で、ちょっと面白いと思った次第。つまりそこには“とりあえず”の物だけが並んでいるからだった。 私も時どき地元の100円ショ…

後悔もたび重なればマヒをする

昨日蛇足として書いた“ことわざ”に対して、意外にも数名の方が反応してくださったので触れた次第。そしたら、つまらない川柳ができてしまった・・・(もしかしたら自分の実感かも) 仮に、自分が100回後悔したとしたら、きっと相手も同じ数だけ後悔している…

早くブームになったものは、早くブームが去る。

「なぜ春はこない?」神田昌典著より。 たまたま昨日、お笑い芸人と下積みについて触れたら、数日前に読んだ本のワンフレーズと頭のなかでリンクしていた。それが上記のものだった。 お笑い以外でも一度、いきなり(急に)ブームになったものは、そのブーム…

少なくとも10年くらい下積みがあって出てきたのが芸人なんじゃない

「ファイブエル」2006.10月号より。 木村政雄氏が最近のお笑い芸人という言い方にたいして述べていたこと。これは志村けんとの対談のなかで出てきた話題だった。かつて吉本興業で多くの芸人をみてきたからこそ、軽々と「芸人」と言ってしまうことに違和感が…