一頃パソコンの入門書は「我こそが最も分かりやすい」ということを題

「ぐっとくる題名」ブルボン小林著より。
まず始めに余計なことから触れてみよう。私が気になったのはこの著者の名前だった。(ブルボンとくるとお菓子メーカーを連想してしまう。)いったい何者だろうと思ったりした。なかにはすでにご存知の方もいらっしゃるだろう。
彼は第126回芥川賞を「猛スピードで母は」で受賞していた小説家で、本名は長嶋有だった。まだ30代の作家だが、エッセイは上記の名前で書いている。
さて、話は本題にもどって、タイトルのフレーズだが、かつてパソコンが普及しはじめた頃には、その入門書がベストセラーにもなっていた。表紙には、競って○十万部突破などとうたわれていたもの。
私自身も十数冊も分厚い入門書を買ったものだった。まだ書棚の奥には「わかりやすい・・・」などという題名のものが残っている。書店には「サルにもわかる・・・」「五分でわかる・・・」「今夜わかる・・・」といったようなものが並んでいたもの。
おぼれるものはワラをもつかむ・・・そんな気持ちでワードやエクセル、インターネット関連の基礎編や応用編を買いまくった一時期があった。しかし、どれも似たり寄ったりで、本当に知りたいことは、一冊のうち本の数行に過ぎなかったこともあったな。
本の題名は買う際には“ぐっと”きても後から考えればどうでもよかったりするものかな〜〜〜