2009-01-01から1年間の記事一覧

「伝えたいことを整理する」という近道。

「トップ・プロデューサーの仕事術」梶山寿子著より。 これは、気鋭のアートディレクター・佐藤可士和さんについて語られていた中にあったフレーズ。若いころ作品を説明するには言葉はいらないと考えていたようだ。作品がすべてを語ってくれると信じていたも…

じつは〈自力〉と見える努力も、本当は〈他力〉の働きではないのでし

「他力」五木寛之著より。 五木さんは、他力ということを説明する際に、ヨットの話をすることがあるそうだ。エンジンのついていないヨットは、まったくの無風状態であれば進まない。どんなに頑張っても風が吹かなければお手上げ状態になってしまう。 同様に…

ニュートラルな無所属の意識を持ち続ける。

「朝日新聞」2009.12.20付けより。 全面広告の“朝日求人”の中のコラムで、木村政雄さんの言葉だった。無所属の反対はどこかに所属するということになる。そんな感覚はちょっと安心感があったり、時には力が発揮できたりするものだ。 そこに属していればこそ…

長く現役でいられる幸せな職業・・・

「日経夕刊」2009.12.18付けより。 「学びのふるさと」というコラムのなかで、谷川浩司さん(プロ棋士)が語っていたこと。谷川さんは現在47歳で、プロになったのは14歳の時だった。21歳で史上最年少名人になっている。 その21歳で名人位獲得に挑戦した際、3…

さあクリスマスだと教会へ行き、讃美歌を歌う、という人はあまりいな

「「産経新聞」2009.12.13付けより。 “邂逅”というコラムのなかで、赤瀬川原平さんが述べていたフレーズだった。そう言われてみれば、今盛り上がっているクリスマスは、ほとんどの日本人にとって、楽しむための口実みたいなものになっているように思える。 …

本は自分を映す鏡・・・

「朝日新聞」2009.12.6付けより。 “十代、こんな本に出会った”というタイトルのコラムのなかで、元プロテニス選手の杉山愛さんが語っていたなかのワンフレーズだった。自分を映す鏡という表現がなんとなく新鮮に思えた次第。 この意味は、たとえば疲れている…

お笑いの世界のクリエイティビティーはトップクラス・・・

「朝日新聞」2009.12.6付けより。 “仕事力”というコラムのなかで、木村政雄さんが述べていたフレーズ。ちょっと意外なことだが、もともと木村さんは芸能界にも、お笑いにもそれほど興味がなかったと語っている。本当は新聞記者になりたかったようだ。 しかし…

記憶の生け簀・・・

「人を10分ひきつける話す力」齋藤孝著より。 「話す力」のトレーニングのためには、抽象的なことを自分の言葉で言い換える練習をするのがいいという。そして、抽象的、難解な言葉を自分の言葉で表現するには、具体例が挙げられるかどうかにかかっている。 …

「意味の含有率」という感覚・・・

「人を10分ひきつける話す力」齋藤孝著より。 今年もう一度同じ本を読み返してみると今度はまた別の個所が気になったので、取り上げてみたい。下記は昨年の11月に読んだ時に取り上げたちょっと気になったフレーズ。 1、話す力をみれば、その人間のポテンシ…

横書きは「NO」、縦書きは「YES」・・・

「阿久悠展」パンフより。 ちょうど1週間前に、ようやく「阿久悠展」(10月15日〜2010年1月31日)を見に行くとこができた。場所は氏の母校明治大学中央図書館のギャラリーだった。数年前から眺めたことはあったが、立派なビル(リバティタワー)にその日初…

「乗り越えるのが楽しい不幸」

「朝日新聞土曜版」2009.11.21付けより。 “悩みのるつぼ”という質問コーナーで評論家の岡田斗司夫氏が回答しているなかでのワンフレーズだった。 その部分は次のような表現になっていた。“幸せとは「不幸の回避」ではなく、「乗り越えるのが楽しい不幸」だと…

壁に張り付いている生物はたくましい。

「壁の本」杉浦貴美子著より。 これは著書と言うよりもむしろ、壁をテーマにした写真集だが短いコラムも掲載されている。まず、壁ばかり撮影した写真に興味を持って買ったのだが、それらはまるで抽象絵画のようでもある。 いつもどこかで眺めてはいるが、た…

素直であることは一つの才能だ。

「眼力」齋藤孝著より。 素直というのは、伸びる可能性を見極めるときに重要な着眼点になるという。性格が素直なら、人のいうことを捻じ曲げずにストレートに受け入れる。あとはその指導が良ければ伸びていくということだった。2人のスポーツ選手の例があっ…

「あれほど親孝行な選手はおらん」というのが理由だった。

「眼力」齋藤孝著より。 筆者の齋藤氏は「眼力そのものが仕事になっているものの一つにスカウトがある」という。これは実にわかりやすいたとえだろう。優れたスカウトマンは才能を発掘するのがうまい。 今年現役を引退した中日の立浪和義選手を指名した時の…

フレームワークのない会話は、ただのおしゃべり。

「仕事学のすすめ」勝間和代・藤巻幸夫著より。 ふだんあまりなじみのないフレームワークという言葉だが、これは勝間さんが同僚から言われた言葉だった。それで、彼女は自分のプレゼンがただのおしゃべりだと気がついたという。 フレームワークとは、文字通…

「こういうものだ」と思ってしまえば、何も変わらない・・・

「仕事学のすすめ」勝間和代・藤巻幸夫著より。 この本はちょっと珍しい、二人の共著となっている。元はNHK教育テレビで放送された番組を構成したもののようだ。以前一度テレビでも観たことはあるが、そこでは語られてない内容があったので、買って読んで…

「人がメディアによってどう変わっていくか」

ホームページ「どらく」2009.10.30より。 映画監督の森田芳光の新タビュー記事があった。その中で彼は新製品もメディアとして考えていたのだ。たとえば、パソコンやケータイ電話も入っていた。 次々と登場する新製品はまさにメディアでもあったのだ。メディ…

日本語の「アイデア」と英語の「idea」の違い・・・

「凡人が一流になるルール」齋藤孝著より。 これもフォードルールの中にあったワンフレーズだった。今までアイデアといえば、ちょっとした思いつきや具体的な工夫程度にしか考えていなかった。 しかし、それとは違ったニュアンスの意味もあった。それは、理…

世間に通用する看板の力を借りることも選択肢の一つ・・・

「凡人が一流になるルール」齋藤孝著より。これは小林一三ルールのところにあったもので、ここでは「看板の力を借りて自分を磨く」とあった。小林一三の名前を初めて耳にしたのは学生時代だった。その当時はただ優れた経営者としてだけ知っていたにすぎない…

経験からくる知恵こそが「老人力」・・・

「朝日新聞」2009.10.20付けより。 スポーツ欄のコラム“EYE”で編集委員の西村欣也氏が書いていることだった。ここでは、寄せ集め弱小球団と言われてきた楽天を、クライマックスシリーズ第二ステージまで導いた野村監督について述べられていた。 せっかく…

自律神経を整え、免疫力を高めるつむじ健康法。

「JAF Mate」2009.11月号より。 “未病に効くワザ”というコーナーでは押すだけで免疫力アップ「つむじ押し健康法」について書かれていた。まず、未病とは「病院にいくほどではないが、体調がすぐれない」というような症状を指しているようだ。 ここでは免疫学…

「次は何をやろうか」というワクワク感・・・

ホームページ「どらく」2009.10.15より。 三宅祐司さんのインタビュー記事の中のワンフレーズだった。しばしばラジオやテレビではバラエティ番組の司会者として活躍するが、本業は喜劇役者だった。しかも、劇団は今年で創立30周年にもなっていた。 ここでは…

自分の能力を発揮しやすい場所に身を置こうとする・・・

「凡人が一流になるルール」齋藤孝著より。 これは渋沢栄一ルールの部分にあったフレーズだった。日本資本主義の父と言われる渋沢栄一(1840〜1931)は、生涯で500社余りの企業と、600余りの社会福祉関係事業の設立にかかわっていた。 一例として、第一国立…

今なお受験生のように日々練習。

ホームページ「どらく」10.9より。今年の秋で演奏生活50周年を迎えるというピアニスト中村紘子さんのインタビュー記事があった。 3歳のとき幼稚園の代わりに「子どものための音楽教室」に入ったのがピアノを始めたきっかけだった。しかもその頃には子どもと…

代理を糸口にして、自分の仕事をステップアップ・・・

「凡人が一流になるルール」斎藤孝著より。 ここではアンドリュー・カーネギーを取り上げていた。彼は1881年46歳でアメリカ最大の鉄鋼会社を設立して、「世界の鉄鋼王」となっていた。 ニューヨーク市にあるカーネギー・ホールは世界で最も有名なコンサート…

打たれ強くなるためには、物事は一面ではないと肝に銘じること。

「朝日新聞」2009.9.27付けより。 朝日求人という全面広告の中にある「仕事力」というコラムで田原総一郎氏が語っていたこと。氏はもともと底の底から這い上がってきた人間だという。そのおかげで打たれ強くなったようだ。 そして、今でも田原氏を批判する人…

「夫にとって、妻の上機嫌ほど慰めになるものはない・・・」

「R25」2009.9.24号より。 この号は特別号で「ケッコン特集」だった。こんな特集は秋のブライダルシーズンに突入したからだろうか。そして、上記のフレーズは詩人の谷川俊太郎の「愛のパンセ」という本からの一部分だった。ここには8人のケッコン金言集があ…

業界には「困ったときの梶頼み」という言葉がある。

「英雄の死」山口瞳著より。 もうこの言葉は過去のことなので正確には「・・・という言葉があった」となるだろう。梶とは梶山季之のことで、筆者の山口氏もすでに過去の人となってしまった。この一冊を読んで二人の作家は実に長年にわたって仲が良かったこと…

麻薬中毒的なケータイ依存症。

「壊れる日本人」柳田邦男著より。 つまりケータイなしではほとんど生きられないくらいな状態を指すのだろう。いったんこの便利さを味わってしまうと、それがなくなると実に不便に感じるという意味では、いま使用している誰もがケータイ中毒になっているのか…

「なくならないものより、なくなって見つかったもののほうがもっと喜

「メトロポリターナ」2009.9月号より。 “ひとりもいい。”(文・八坂裕子)というエッセイのなかで目にしたフレーズだった。「・・・なくなって見つかったもののほうがもっと喜びを与えてくれる」とあったが、これはアイルランド生まれの作家、アイリス・マー…