2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

何事でも自得する以外に極意に達する道はない。

「白洲正子自伝」白洲正子著より。 白洲さん自身は薩摩隼人の子孫ということもあり、ぜひとも薩摩の示現流という剣法を確かめたかったという。祖父はこの使い手だったという。ようやくその稽古に立ち会うことができ見学していた。 それは初太刀の一撃に生死…

瞑想のような時間、自分と向き合うひととき。

ホームページ「どらく」より。 先日、世界陸上選手権(ベルリン)は終了しましたが、日本人にとってもっとも注目されたのは女子マラソンではないでしょうか。最終のスパートでは中国の白雪選手に差をつけられてしまったものの、尾崎好美選手はみごと銀メダル…

江戸時代に広まった夏の風物詩。

「相鉄瓦版」2009.8,9月号より。 この号の特集は「水と親しむ夏はいかが?」となっていた。ここでは泳ぐ金魚を眺めて涼を感じることについて述べられていた。それは江戸時代に広まったという。実にゆったりとした時間の流れさえ感じられてくる。 最近では一…

人生を変える訪問・・・

「朝日新聞、夕刊」2009.8.17付けより。 一面のコラム「ニッポン人脈記」では“清張の「昭和」”と題して書かれていた。その中のワンフレーズだった。実に何とも重たい訪問だろうと思った次第。作家の森村誠一氏の言葉だった。氏は松本清張さんの家を2度たづね…

日本のキャラ弁に近いコンセプト・・・

ウェブサイト「百式」2009.8.10より。 この日は見た「目も楽しめるサンドイッチいろいろ」と題してアメリカのファンキーランチというサイトを紹介していた。そのサイトのギャラリーを覗いてみるといろいろと作品が見られるが、日本のキャラ弁からの発想では…

作者と観る側の対話と心地よい緊張関係がある・・・

「奇想の王国 だまし絵展」パンフより。 昨日ようやく、(6月13日から8月16日までの会期)開催中の絵画展に行ってきた。この展覧会についてはその会期前から知ってはいたが、はじめあまり関心がわかなかった。というのも、それらのいくつかについてはすでに…

万全の準備をしてから、なんて言っていたら、ものごとなんていつまで

「eの悲劇」幸田真音著より。 久しぶりに小説を読んでみた。連作短編が4つほど掲載されていた。サブタイトルは“IT革命の光と影”となっているのもちょっと気になった。主人公は証券会社を辞め警備会社に再就職しガードマンをやっている中年男だった。 彼と…

自主性に欠ける分、わざと無謀な約束をして自分に負荷をかける・・・

ホームページ「どらく」“ ひとインタビュー”より。 俳優の生瀬勝久さんの言葉だった。これはよく解釈すれば、つまり有言実行とも受け取れる。言葉にしてしまった以上、責任が生じるからやらざるを得なくなる。 そして、もしそれが実行できなければ、無責任で…

本棚を見ればその人がわかる、と言われることがある。

「読書力」齋藤孝著より。 このフレーズに出合った時に、思わず自分の本棚を眺めてしまった。するとその約半分は本以外のものが置かれているではないか。むしろ本棚というより収納庫にさえなっていたのだ。他人に見られたらきっと恥ずかしい。 本以外には、…

「読書力がある」ラインとは「文庫百冊・新書五十冊を読んだ」という

「読書力」齋藤孝著より。 「読者力」というのは今までまったく聞きなれない言葉だった。よく趣味としての読書なら普通に耳にしている。好きな推理小説なら今まで数百冊は読んできた。だからと言って「読書力」がつくわけではなかった。 文庫本といっても、…