2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

結果に結びつかないプロセスに価値はない。

「勝者の組織改革」二宮清純著より。 この部分を読んだとき、短いが実に厳しい言葉だな〜と感じたものだ。こう語っていたのはかつて五論でシンクロナイズドスイミングのコーチをしていた井村雅代さんだった。 で、この場合価値があるのはどういうときかとい…

自分の楽しみだけでなく、他人を喜ばす何かがあること。

「日経新聞夕刊」2006.6.29付けより。 “シニアが記者がつくるこころのページ”というコーナーでインタビューに答えて、みつはしちかこさん(漫画家)が言っていたこと。 たとえ仲間と楽しんでいても、それだけでは自分が楽しみを求めているだけでむなしいもの…

たいがい過去の成功体験が判断を誤らせている。

「勝者の組織改革」二宮清純著より。 筆者はスポーツジャーナリストのため、上記フレーズは近ごろのスポーツの低迷について語っているときのフレーズだ。しかし、当然一般的なことにも同様なことは言えることだろう。 かつては人気のあったバレーボールも企…

ことばは、その一つ一つが、語るに足るロマン(Romantic story)をも

「英語固有名詞エピソード辞典」松永泰典編より。 先週新宿の西口地下を通りかかった際に、古本市が開催されていたので、ちょっと立ち寄ってみた。その際買い求めた一冊だ。これは辞書とはなっているが、調べるというより好きなページから手当たり次第に読む…

サッカーがうまくなりたいと思って練習したんじゃない。

「R25」2006.6.22付けより。 前日に引き続き釜本邦茂の述べている言葉が印象に残った。このあとには次のように続いている。「点を取るために練習したんだ。プレーがうまくなるかどうかはね、どうでもいいねん(笑)。」 これは自分の役割がFWということで、…

言われたことをしているだけではダメで、創造性が必要なのだ。

「R25」2006.6.22号より。 この部分だけだとまるでビジネスマンに向かっての叱咤激励のようにも思える。この前には次のようになっていた。「フォワード(FW)は点を取るのが仕事」つまりサッカーのことを語っていたのだ。 ところで、こう語っているのは釜…

贈り物と料理のうまい人は文章もうまい。

「思いつきを企画にする技術」板坂元著より。 贈り物をしたときに喜んでもらえるとうれしいものだが、それは贈る相手の心をうまく察することができたときのようだ。いくら一生懸命に考えて贈り物を選んだところで相手のセンスに合わなければ大した反応もない…

いいアイデアづくりは、まず「聖域をもつ」こと。

「思いつきを企画にする技術」板坂元著より。昔「ルーツ」などでベストセラー作家だったアーサー・ヘイリーは最初台所のテーブルで原稿を書いていたという。売れ出して書斎を設けたが整いすぎて落ち着かないらしく、かえって原稿が書けなくなってしまったの…

創造性を高めるのは体験×意欲。

「朝日新聞朝刊」2006.6.11より。 「仕事力」というコーナーで茂木健一郎氏が語っていることば。ここでは主に次のようなことを言っていた。 仕事はマニュアルで処理できる部分と創造性で処理できる部分からなっているという。しかし、今後はコンピューターに…

世の中にはびこる「びっくりオンチ」

「人生の錬金術」荒俣宏・中谷彰宏著より。 荒俣さんはレストランに行った時、いきなり中に入ってメシを食べ始めたりするような人を「びっくりオンチ」と呼んで軽べつしているそうだ。 まず、建物を見て、装飾を味わい、続いてテーブルや椅子に目を向けて驚…

興味のない人にとってはガラクタでも、僕にとっては「我楽多」・・・

「産経新聞」2006.6.18付けより。 文化面の“趣味の達人が行く”というコーナーでおもちゃコレクターの北原照久さんが言っていたことば。彼にとってこの「我楽多」とは“私(我)が楽しむことが多いもの”ということを意味しているらしい。もちろんこじ付けだろ…

うまいからといって、読者が共感してくれるとは限らない。

「日経新聞夕刊」2006.6.16付けより。 コラムの中で、漫画家で宝塚造形芸術大学教授の松本零士さんが学生に対して言っている言葉。これは、漫画の世界について語っていると思われる。一部を抜粋すると次のようになっていた。 「この道は厳しいです。自由の権…

ツモリはどこまでもツモリ・・・

「夕顔」白洲正子著より。 随筆のなかのひとつで、白洲さんはものごとをほんとうに知るということはそうた易いことではないと述べていたが、そのなかで2つのことを引き合いに出していた。 そのひとつはかつての人気番組「知ってるつもり?!」だった。わず…

“読む”という能動的な行為で、頭を“考える脳”に切り替える・・・

「PRESIDENT」2006.6.12号より。 この号の特集は「24時間の達人」というもので、ここでは有効な時間術のようなものについて書かれていた。 人にもよるかもしれないが、朝の30分は夕方の90分に匹敵するほど、仕事がはかどったりする。自分にとってもそれはい…

ブランド人になれ!

「ブランド人になれ!」トム・ピーターズ著より。 数日前に、中田英寿選手とブランドについて触れたので、かつて読んだ本と日記を思い出してリメイクしてみたい。上記フレーズは本のタイトルそのもの。 数年前に買ったこの本の中にいくつかの気になるフレー…

バットもスパイクも、こと道具に関しては誰よりも素晴らしい道具を使

「月刊現代」2006年6月号より。 料理評論家の山本益博氏との対談のなかで、イチロー選手が述べていること。この素晴らしいとは決して自慢ではない。むしろ作ってくれた人への感謝と尊敬の気持ちが表れていると思える。 それは、その前の部分で次のように言っ…

絵でいえば、選手のプレーがキャンバスに描かれた作品で、審判員は額

「野球と日本人」池井優著より。 これは一年以上前に書いた日記のなかにあったワンフレーズだったが、ふと思い出して取り出してみた。もともと野球の審判について書かれたものだったが、これはサッカーでもその他のスポーツでも通用しそうだ。 フィールドで…

僕は何ごとに関しても自分のなかに基準がある。

「R25」2006.6.8号より。 いよいよ4年に1度のサッカーワールドカップが開幕する。また前回と同じようにマスコミに踊らされた“にわかサッカーファン”が増えることだろう。 たとえ普段サッカーを観なくても、この時ばかりはテレビで観戦しないと話題に遅れて…

経験とセンスに裏づけされた判断の結晶・・・

「審判は見た!」織田淳太郎著より。 とくに本塁での微妙なタイミングのクロスプレーで審判がナイスジャッジを下したときには、上記のコトバは実に簡潔なフレーズだと感じた次第。 審判は試合がスムーズに進行できて当たり前だと思われている。グラウンドで…

個人サイトは、一言で言えば常に更新される巨大な「名刺」だ。

『情報の「目利き」になる!』日垣隆著より。 つまり、個人のホームページやブログにはその人らしさが表現されるから、名刺のようなものだということだろうか。でも、実際は本名ではなく匿名性があることも事実だろう。(少なくとも変則的な自己紹介程度には…

『情報の「目利き」になる!』

『情報の「目利き」になる!』日垣隆著より。 つまりこれは本のタイトルそのものがちょっと気になったということだ。なんとなく漠然としているこの書名には、次のサブタイトルがつけられていた。 “メディア・リテラシーを高めるQ&A”。このメディア・リテラシ…

手間ひまかけて自分で作った、という物語が野菜をおいしくさせる。

「男のガーデニング」柳生真吾著より。 自分で家庭菜園などで、野菜を作ってみるのはけっこう楽しいことだ。そこには筆者の言うようにささやかな物語があったりもする。狭いながらも土を耕し種をまき肥料をやり日々苗が育っていく様子を見るのも楽しい。(ベ…

人生の目標を成功ではなく、“楽しさ”に置けばどうなるか。

「自分力の底力に気づけ」弘兼憲史著より。 筆者は結果にこだわる人生は、味わい尽くすことを忘れた人生だという。むしろ、成功か失敗か、勝利か敗北かなどにこだわらなければ、今を満喫することもできそうだ。 ささやかな幸福感はその積み重ねの中にあるの…

花を咲かせることがガーデニングではなくて、花や植物を意識する自分

「男のガーデニング」柳生真吾著より。 彼は30代と若いが、NHKの『趣味の園芸』のキャスターを6年間続けている。私も時どきそのテレビ番組を観ては楽しんでいる一人だ。 とかく私たちはガーデニングというとちゃんと植物を育てなくては、と思いがちになっ…

日本語のお手本がここにある。

これは先日触れた新刊書「志賀直哉はなぜ名文か」(山口翼著)の腰巻にあったキャッチコピーだ。 本を買おうかどうしようかと迷っている際にこんな腰巻のコピー文があると買ってしまったりする。赤文字で大きく書かれたその下には次のコピーが続いていた。−−…