いいアイデアづくりは、まず「聖域をもつ」こと。

「思いつきを企画にする技術」板坂元著より。

昔「ルーツ」などでベストセラー作家だったアーサー・ヘイリーは最初台所のテーブルで原稿を書いていたという。売れ出して書斎を設けたが整いすぎて落ち着かないらしく、かえって原稿が書けなくなってしまったのだ。そこで、再び貧しい食卓でタイプライターをたたくようになったらしい。
いいアイデアに限らず、何かを考えるときにはやはり自分のお気に入りの場所があるとうまくいくような気もする。
イデアを生み出す聖域など考えたことがあるだろうか。それは人によって全く異なる場所だろう。昔から言われているのは三上といって、(枕上)寝てるとき、(架上)トイレのなか、(鞍上)馬に乗っている時だった。馬は今では車だろうか。
また当然ながら、その時の体調にも左右されるもの。そして時間帯や周囲の状況も関係してくる。人によってはBGMがあったり電車の中だったり香りがあったほうが集中できていい考えが浮かんだりするかもしれない。
またお気に入りの喫茶店の気に入った席に座ったときが一番だという人もいるだろう。私は朝方に自分の寝室のベッドの背もたれに寄りかかっているときがそうかもしれない。そうしているといろいろなことが思い浮かんでくることが多い。BGMはまったく必要ない。
たまには、アルコールが少し入って、美味しいものを食べたあとに名案が浮かぶこともある・・・が、すぐに眠くなってしまうな。