贈り物と料理のうまい人は文章もうまい。

「思いつきを企画にする技術」板坂元著より。
贈り物をしたときに喜んでもらえるとうれしいものだが、それは贈る相手の心をうまく察することができたときのようだ。いくら一生懸命に考えて贈り物を選んだところで相手のセンスに合わなければ大した反応もないだろう。当然値段ではないだろう。
また何か書いた文章が読んだ人を引きつけ、満足や感動を与えることができた、ということは相手の立場に立てた時かもしれない。本当に魅力的な文章はそう簡単ではないと思える。
そんな点が贈り物と文章の根が同じだということのようだ。同様に料理が上手な人はそれを食べる人に喜んでもらえるのが最高だろう。感動的とも思える料理を食べたことはどれほどあるだろうか・・・。相手への思いやりを考えたところに、独りよがりでない文章と似たようなものを感じる。
だから、贈り物や料理が上手な人は、うまい文章を書ける可能性があるということになる。時どき、プロの料理人には味があって面白いと思える文章を書く人がいたりする。やはり料理のツボと文章のツボは同じだということなのだろうか・・・