言われたことをしているだけではダメで、創造性が必要なのだ。

R25」2006.6.22号より。
この部分だけだとまるでビジネスマンに向かっての叱咤激励のようにも思える。この前には次のようになっていた。「フォワード(FW)は点を取るのが仕事」つまりサッカーのことを語っていたのだ。
ところで、こう語っているのは釜本邦茂だった。サッカーに創造性という言葉を持ってくること自体がユニークな感じがした。私が子どものころ、サッカー選手といえば、釜本がまず代表的なプレーヤーだった。
’68年のメキシコ五輪では7ゴールを決め、得点王になり日本を銅メダルに導いていた。その後17年間の選手としての現役生活のあとJリーグ開幕時にはガンバ大阪の初代監督に就任している。
で、現在は日本サッカー協会副会長、かつワールドカップドイツ大会の日本選手団長なのだ。彼のユニークな練習のひとつに大学時代に、歌舞伎町の人ごみを敵ディフェンダーに見立てて、ぶつからないようにすごいスピードで通り抜けたといのがある。
オフの時間にも自分で創意工夫して練習していたのだ。彼のいう創造性とはそんなことだろうか・・・
蛇足・・・もう10年以上前に仕事で都内の全日空ホテルに行った時のこと、たまたまそこで背広姿の釜本氏の姿を見かけたことを覚えている。待ち合わせの紳士と商談らしかった。ニコニコしていた様子が思い浮かぶ。その後まもなくガンバ大阪の監督に就任したニュースが流れた。残念ながらガンバでは結果を残せず数年後には解雇されてしまった。