世の中にはびこる「びっくりオンチ」

「人生の錬金術荒俣宏中谷彰宏著より。
荒俣さんはレストランに行った時、いきなり中に入ってメシを食べ始めたりするような人を「びっくりオンチ」と呼んで軽べつしているそうだ。
まず、建物を見て、装飾を味わい、続いてテーブルや椅子に目を向けて驚いたり、楽しんだり、余裕を味わったりする文化力のない人はオンチだという。
たとえば、人の家に行ったら庭や玄関、花瓶やその花、絵画、置物などをきっちりと見て上手くほめることができるだろうか。
知らなければ価値も分からず、ほめることもできない。そう考えると上手にほめるとうことはそう簡単で単純なことではないことにも気づく。ディテールに関心を持つためにはそれなりのセンスも必要なのかもしれない。
もちろんただ驚けばいいというものでもないだろう。自分の価値観でいいところに気づけるかどうかが問題なのだ。何かに気づいていい質問を投げかけられれば、いいコミュニケーションができそうだ。
荒俣さんはまた、楽しいものを見つけることができない人は、「オモシロオンチ」とも呼んでいるようだ。いろんなオンチを直すためにはやはり日頃からの地道な訓練かな・・・