僕は何ごとに関しても自分のなかに基準がある。

R25」2006.6.8号より。
いよいよ4年に1度のサッカーワールドカップが開幕する。また前回と同じようにマスコミに踊らされた“にわかサッカーファン”が増えることだろう。
たとえ普段サッカーを観なくても、この時ばかりはテレビで観戦しないと話題に遅れてしまいそうだと感じている人も多いのではないだろうか。しかし、始まれば新聞やテレビを見るたびにイヤでも野球以上にその話題は耳に入ってくるだろう。
また、サッカーのルールさえ知らない人でも中田英寿の名前ぐらいはよく知っているはず。
もし上記のフレーズが、何でもない人が言っている言葉であるなら、なんと生意気な、と思うかもしれない。ところが、これは中田の言っていることだった。つまり、彼は誰がなんと言おうと自分がどう思うかをすべての判断の基準としているということだ。
そう断言できるということは、かなり自分に自信がなければならないだろう。たとえ人がイイモノといってもそれが自分にとってイイモノかどうかは分からない。ワインにしてもウマイかマズイかはその人によって異なるもの。
彼は新聞でもテレビでも自分で確かめたものだけを信用するらしい。だから、逆に自分の意見もテレビや新聞を通じて発するというより、自分のオフィシャルサイトを開設して公式コメントを発しているのだ。
そこまで、徹底できるのも中田というブランドがしっかりと確立されているからかもしれない・・・な。