たいがい過去の成功体験が判断を誤らせている。

「勝者の組織改革」二宮清純著より。
筆者はスポーツジャーナリストのため、上記フレーズは近ごろのスポーツの低迷について語っているときのフレーズだ。しかし、当然一般的なことにも同様なことは言えることだろう。
かつては人気のあったバレーボールも企業の業績悪化とともにクラブチームが廃部になったりして人気も全く落ち込んでしまった。オリンピックでの活躍も見られない。プロ野球もテレビの視聴率が低迷し続けている。相撲もかつては満員御礼が続いていたが、最近ではそんなことはめったにない。伝統をまもりつつ改革も必要なのだ。
過去に人気があったスポーツはどれもそれなりに改革がなされなかったためか、人気にかげりが出てきている。いったいいつになったら再び人気を取り戻すのだろうか。現在そこそこ人気があるサッカーのJリーグだっていつまで続くかわからない。
筆者は次のように指摘している。“まだ調子がよくて、周りから見れば「そのままでいいんじゃないの?」と思えるときに、あえて「次」の手を打つのである。”
確かにうまくいっているときというのは、その時の成功体験を疑いにくいものだ。でも、いつまでもその状態が続くわけでもない。だからこそ、次の手を打つ必要があるのだろう。
過去の成功体験を疑えるということが、次のステップへのスタートなんだろう・・・・な。