「乗り越えるのが楽しい不幸」

朝日新聞土曜版」2009.11.21付けより。
“悩みのるつぼ”という質問コーナーで評論家の岡田斗司夫氏が回答しているなかでのワンフレーズだった。
その部分は次のような表現になっていた。“幸せとは「不幸の回避」ではなく、「乗り越えるのが楽しい不幸」だと思います。”と。
これは、34歳の主婦からの「結婚して7年になり夫は子供が欲しいというが、自分は子供が欲しくない。そして、夫の希望には答えたいが抵抗がある」という悩みに答えたものだった。
つまり願望は、「子供が欲しくない」と「夫の望みをかなえてあげたい」という2つが矛盾したものだった。岡田氏はどちらかをあきらめるしかないというが、それは当然だろう。
ここでの不幸とは、「育児ストレス」「夫の論争や口論」「自分はこのままでいいんだろうか」などを想定している。いろいろ考えられるなかで、夫と二人で乗り越えるのが楽しそうなものを考えべきと提案している。
一見自分には不幸と思えることも、楽しく困難を乗り越えられればそれに越したことはないだろう。それは可能だろうか。結局、夫婦どちらもある程度の妥協をしなければ無理だろうなぁ。

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アメリカで熱い注目を集めているキーワードが“ステイケーション”・・・

「メトロミニッツ」2009.12月号より。
つまり、ステイ(とどまる、滞在する)とバケーション(休暇)の造語で、長距離旅行に出かける代わりに“自宅滞在型のバケーション”のことだった。
で、どんなふうに過ごせば、近場でバケーションができるのだろうか。ただの休日の過ごし方とは異なっていなければならないのだろう。そのコツのようなものが記されていた。
1、日常的な“なすべきこと”は一切たらない。(=掃除、洗濯、洗車など、家事は事前に済ませておく)2、開始日と終了日を設け、計画を立てる。(=スケジュールとプランをしっかりと立てることで、日常からの脱却に専心できる。)3、あくまでもバケーションとして過ごす。(=留守電やメールのチェック、会社への電話もしない)
どれだけ印象的な休暇を過ごせるかは、クリエイティブなアイデア次第ということになる。具体的にどんなものが考えられるかは、明日また続きをじっくりと書いてみたい。

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要は、力いっぱい近場を楽しめばよし!
「メトロミニッツ」2009.12月号より。
(前日のつづき)
こんなステイケーションから得られる効果も当然ながらあった。それらをここにあったヒントを元に思いつくまま羅列してみよう。
1、リーリスク・ハイリターン。(=長距離旅行へ出かけるより、お金を節約しながら、充実した時間を過ごせる。
2、旅疲れしない。(=準備も少なくて済むはず)
3、地元の経済が活性化。(=これは多くン人が一斉にした場合だろう)
4、オンとオフの切り替え上手に。(=これも練習次第だろう)
ステイケーションを楽しむためには、ある程度テーマと期間を決めて、近隣へ出かけるというのも面白そうだ。
例えば、ふだんできない美術館や博物館巡り、水族館、遊園地、コンサート、スポーツ観戦、観劇、お笑いのライブ、都内や県内の公園巡り、街路樹を眺めてみる、地酒や地ビール、ワイナリーを訪ねる旅、古本屋街をじっくり歩く、歴史的建造物を見て歩く、ふだん読めない本のまとめ読み、三ツ星レストラン巡り、小説の舞台を歩く、ふだん乗らない地元の各駅停車の電車の旅、あるいは以前から関心がある創作活動など。
変わったところでは、老舗の本店を巡ってみる、いろいろな名所から絵葉書を送ってみる、朝イチで銭湯に行くというのもあった。こう考えてみれば、いろいろな新しい発見があるかもしれない。考えただけでもワクワクしてくる・・・な。


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「組み合わせ力」で伝える、家族のためのギフト・・・
「メトロミニッツ」2009.12月号より。
ここでのタイトルは「家族のための、組み合わせ主義の贈り物」とあった。もちろん家族以外でも使えるものだが。ちょうど贈り物が活発になるシーズンに突入したのではないだろうか。
ただ単に既成品を単品で贈るのではなく、ある程度の予算に合わせて組み合わせて贈るという提案だった。例えば、お母さんへの手荒れ対応ギフトというものでは、ちょっとしゃれたハンドソープ、ハンドクリーム、それにコットンの手袋の組み合わせというふうになっている。これで4,000円弱といったところだ。
また、子供のクリスマス会に持たせたいプチ・ステーショナリー、としては、消しゴム(乗り物や食べ物などいろいろな楽しい形のものを組み合わせて)とかわいいボールペンなどの組み合わせ。これは数量によって価格はいくらでも作ることができる。
また、変わったところでは、風呂でゆっくり夜空を眺めてもらいたい父という設定で、バスピローとバスプラネタリウムの組み合わせがあった。風呂や部屋でもお手軽に星空が眺められるようだ。合計でも5500円以内だ。
これらは贈る人のセンス次第だろうな。努力すれば選ぶ側も楽しそうだし、それなりに喜んでもらえそうだな。今後は親しい人には、金額の大小よりもむしろ「組合わせ力」を考えてみようかなと思ったり・・・。