「人がメディアによってどう変わっていくか」

ホームページ「どらく」2009.10.30より。
映画監督の森田芳光の新タビュー記事があった。その中で彼は新製品もメディアとして考えていたのだ。たとえば、パソコンやケータイ電話も入っていた。
次々と登場する新製品はまさにメディアでもあったのだ。メディアが世の中を変え、人を変えていくという。そう言われれば、パソコンやケータイが当たり前になる前とその後では生活は大きく変わっている。
しばしば身近なところでは、電子辞書の登場で従来の紙の辞書を引けなくなっている学生も多そうだ。またiPodニンテンドーDS、ケータイメールなどを電車の中で楽しむ風景は当たり前になってしまった。
もちろんいいことばかりではなく、インタネットなどによってもたらされる弊害、犯罪、事件など起こっている。最近制作された映画「わたし出すわ」では、「お金」もメディアの一つと考えていた。それによって人はどう変わるかを表現したかったという。
その時代によってヒットする新製品は異なってくるが、それが人の生活や心にもたらすものは大きい。森田監督はそんなメディアと人間の関係をこれからも映画で表現したいと語る。
知らず知らずのうちに世の中を便利に快適にする新製品によって、人の考え方も行動も大きく変わってきてしまったのだろうな。

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おもしろいことがないと嘆く前に、おもしろいことを探すのが大事・・・
朝日新聞、土曜版」2009.10.31付けより。
“やっぱりフジマキに聞け”というコラムのなかで、藤巻幸夫氏が語っていた。ここでは、「これまで負け犬の人生だったが、今後もそのままでいいいいのでしょうか」という67歳の女性の質問に答える形になっていた。
この女性は藤巻氏が勝ち組だと決めていたが、彼自身はそれはとんでもないことだという。というのも、心臓は悪い、緑内障、ゼンソク持ち、しかも短足だと自身の身体について触れていた。
健康に不安がないことがまずは基本だろう。いくら知名度があったところで、仕事が思うように続けられなければ意味はないはず。実際藤巻氏はイトヨーカ堂で活躍している途中で心臓病が発生し仕事を中断しなければならず、その後退社している。
今では明るく楽しく生きることを実践している。勝ち負けにこだわることなく、「足るを知る」ことを心がけているようだ。
木々の緑を目にするというような、ちょっとしたことにも心がワクワクし、自販機で当たりが出ただけでも大いに喜んでいるという。彼はそれを「思いがけない小さな幸せ」だと表現している。
人と比べず、自分なりのスピードで生きることだけ考えていれば、勝ち負けは関係ないか。自分なりにおもしろいことを発見できれば、それでいいのかも。


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着ているモノがどんなブランドでも関係なく個性を出す・・・
朝日新聞、土曜版」2009.10.31付けより。
今やこの不況下でも過去最高の売上高と営業利益を記録して、一人勝ちの「ユニクロ」についてのアンケートがあった。9月の売り上げは前年比で30%増とすごい。しかも海外出店も増加している。
ユニクロって好きですか?」という質問に対して、好き19%、どちらかといえば好き65%と、なんと84%もの人が支持している。回答者は6948人だった。
その理由のベスト3は、安い(4746人)、品質がいい(1894人)、品揃えが豊富(1460人)だった。また嫌いの理由としては、安っぽい感じがする(532人)、みんなが着ている(397人)、デザインが気に入らない(215人)などだった。
また、ユニクロのモノだと同じものを他人が着ている可能性があるからイヤだという人も意外に多い。確かに私もかつてユニクロで買ったジャケットと同じ種類のモノをどこかの子供が着ていてちょっとがっかりしたことがあったな。
この記事のなかで、ファッションにこだわるという61歳の女性は「かっこいいモノはユニクロでもシャネルでも着ます」という。実際にシャネルと組み合わせて着ているようだ。これにはちょっと驚きでもあった。こういう人は服に着られるのではなく、個性的に着こなしているのだろうなぁ。