フレームワークのない会話は、ただのおしゃべり。

仕事学のすすめ勝間和代藤巻幸夫著より。
ふだんあまりなじみのないフレームワークという言葉だが、これは勝間さんが同僚から言われた言葉だった。それで、彼女は自分のプレゼンがただのおしゃべりだと気がついたという。
フレームワークとは、文字通り「枠組み」「構造」「組織」という意味だったが、ビジネスの世界では「経営戦略や問題解決のためのツールや思考の枠組みを指すとのこと。
例として、マーケティングが挙げられていた。ここには「4P」というフレームワークがあったのだ。それらは価格(Price),製品(Product),流通(Place),広告宣伝(Promotion)のことだった。
つまりマーケティングを考える場合、価格や製品だけ考えていたのでは十分ではなかったのだ。これら4つをパッケージとして見る必要があったのだ。
勝間さんはフレームワークを意識することで、自身のコミュニケーション能力、プレゼンテーション能力はさらに高まったと語る。
プレゼンには1、プレゼンの目的。2、プレゼンの構造。3、相手にしてほしいアクション、をはっきり提示することだという。何事もちょっとしたポイントがあるものだな。


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「Not To Do List」を作る。

仕事学のすすめ勝間和代藤巻幸夫著より。
仕事を減らせば、それ以外のことに使える時間は増えてくる。勝間さんは時間管理のために「Not To Do List」を作っているという。
一般にはTo Do List=やらなければいけないこと、というのはよく知られている。「Not To Do List」はその反対で、やらないことをリストアップしたものだった。
彼女のリストには、タバコ、飲酒、テレビ、ゲーム、間食などが入っているそうだ。かつては、不規則な食事、飲酒、喫煙で体調を壊し、12キロも太っていたという。
当時は胃が悪いのはお酒のせいだったという。胃が痛いのに薬を飲みながらお酒を飲んでいる状態だったと振り返る。ある時ダイエット外来に行き、お酒もタバコもきっぱりとやめられたようだ。
そして、酒とタバコをやめてみると、仕事の効率が3割から5割向上したのだった。また帰宅してからのゲームも止めていた。ストレス解消には、瞑想、お風呂、運動などに時間を費やしたという。
まず真っ先に「Not To Do List」に入れるべきものは、時間を空費するものだった。彼女にとってそれらは、飲酒、喫煙、ゲーム、無駄話などだった。
「とりあえず・・・」というようなものも結果としてはほとんど必要のないものが多そうだ。自分だったら、楽なネットめぐりだろうか・・・

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0.2%の改善が大きな変化を生みだす。

仕事学のすすめ勝間和代藤巻幸夫著より。
ものごとの変化を0.2%と言われてもピンとこない。毎日その0.2% 改善していくとして、一日で100.2となる。その翌日には100.4004になり、それを一年間続ければ、約200になるという。つまり複利計算では2倍ということだ。
チリも積もればすごいものだ。ただし人の行動をこんな数値で表すのは難しい。いずれにしても継続すれば、それなりの成果が上がるはずということだろう。
勉強にしても、体力作りにしても始めてすぐには成果は期待できない。実際目に見える成果がでないと継続しにくいものだろう。いったいどれだけやれば、いいのだろうという疑問を持つうちにやめてしまうことが多い。
しかし、この0.2%という具体的な数字をみれば、確かに目に見えないゼロ以下の数字ほどの積み重ねで結果として二倍のの数字になるのだった。結果はあくまで「自分比」でいいらしい。継続はバカにならないものだな。
これが「集中力がない」「飽きっぽい」と自己分析する勝間さんの極意だったようだ。いずれにしても始めなければ、いつまでたってもゼロのままか。頭で考えているうちは、何も変化は起きないか・・・

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1万時間かけてもいいものがブランド。
仕事学のすすめ勝間和代藤巻幸夫著より。
これは藤巻氏の考えだった。経験の蓄積によって自分なりのスタイル、型ができていく。これが「自分ブランド」だという。専門家になるためには一万時間が必要なようだ。
そうそう、この本のサブタイトルは“自分ブランドで課題克服”となっていた。藤巻氏はファッションの分野でそれをやってきた人だ。だから、かつてはカリスマバイヤーと言われたのだろう。
その前に、自分はどの分野なら一万時間をかけられるか。これを探ることが自分ブランド作りのスタートらしい。それは意外に自分の身の回りにあるのかもしれない。
勝間さんはかつて一時期相場の仕事をしていたが、それは自分には向いていないと思ったという。それは相場は実力が2割か3割であとは運に左右されてしまうからだった。人によってはそれが向いている人もいるのだろう。
得意な分野にだけ力を入れられれば強くなれるのだろう。今している仕事のなかでも自分をどうしたらもっと活かせるだろうか・・・なぁ。