「ぐっとくる題名」

「ぐっとくる題名」ブルボン小林著より。
フレーズの前にこの本の題名がちょっと気になった。だからこそ、この新書を手にとってみる気になったのだ。本のタイトル自体に“題名”などという言葉を用いているものは見た覚えがなかった。(テレビでは「題名のない音楽会」というのがあったが。)
これは本の題名について述べられているが、テレビドラマ、芝居、映画、音楽、絵画、彫刻・・・と、あらゆる作品には題名がつけられている。たまに絵画の展覧会に行くと「無題」という作品にもお目にかかるが、それもタイトルかもしれない。
ホームページやブログにしても、それぞれ題名がつけられているし、日記や記事の前には多くの場合タイトルが先につけられている。私たちが書店や図書館で本を手にとってみようとする場合はまずそのタイトルに興味がわいたときだろう。
すでにある程度の予備知識があり、自分が探している本なら迷うことなくその本が分類されている場所に行って手に取ることはできる。しかし、ただ漠然と読みたい本を探す場合にはまず題名に目がいくはず。
逆に題名だけ見て手に取りたくない本もあるかもしれない。また、タイトルだけ見て作者がすぐに連想されるものもある。別にファンではないが、京極夏彦の作品はどれも難しい漢字の題名がつけられている。最近のものは『邪魅の雫』『陰摩羅鬼の瑕』など。
また「〜〜鉄道殺人事件」とくると西村京太郎の推理小説を思い出してしまう。最近、“ぐっとくる題名”の本に出会ったろうか・・・(まあ、それで内容がぐっとくれば、なおいいんだがな〜)