使い捨て社会の出店みたいなもの。

「ファイブエル」2006.10月号より。
これはいったい何のことかというと、「100円ショップ」のことだった。赤瀬川原平さんらしい表現で、ちょっと面白いと思った次第。つまりそこには“とりあえず”の物だけが並んでいるからだった。
私も時どき地元の100円ショップに立ち寄ったりすることがある。ある日、外出先から地元の駅に着くと雨が降っていたので、急に傘が必要になった。その時駅の近くの100円ショップで1本買い求めついでにガムやキャンデーなども買ったりした覚えが数回ある。
コンビニよりも安く豊富な品揃えもうれしい。必要な時にこのように、店が近くにあると助かる。チャチな傘でもないよりはましなこともある。とりあえず、は役に立つ。しかし、雨が激しかったり、強風の時にはほとんど役に立たない。100円の傘ではそれほど期待は出来ない。
ちょっと風が強い時に柔らかい傘の骨が曲がってしまったことがある。しかし、使い捨てが前提だから諦めがつく。だから使い捨て社会の出店なのだろうか。
しかし赤瀬川さんが言うように、別にすべての商品が使い捨てというわけではない。もし、商品を吟味したいなら、スーパー、デパート、専門店に行けばいいだろう。ただし、時間の余裕があれば、ということになる。
飲み屋に行けば、たいてい“とりあえずビール!”と言って注文したりする。しかし、100円ショップにはビールはないので、“とりあえず、つまみ”を2袋ほど買ったあとで、缶ビールを買ったこともあったっけ・・・な。