質問は網だ。しっかり作っておけば、いい魚がとれる。

「質問力」斉藤孝著より。
質問の良し悪しの質によって得られる答えも変わってくる。もし、つまらない質問ばかり繰り返していたら、時間の無駄だと思われ嫌われるかもしれない。いいコミュニケーションは、お互いにいい質問ができることも条件に思える。
スポーツにしても芸事にしても、何となくやっているうちは進歩はしないもの。昨日はキャッチコピーについて触れたが、ここにたまたまコピーライターの仲畑貴志氏のインタビューに関する内容があった。
それは、仲畑氏の事務所がコピーライターを募集した時の質問だった。そのときの質問は「あなたがいいと思うコピーを10個書いてください」というものだった。彼によれば、この答えを聞いただけでだいだいの能力がわかるらしい。
つまりそれで、プロから見ればその人のセンスがわかるようだ。当然コピーライターを目指す人ならたくさんのコピーを知っていて当然なのだろう。しかもそれがいいものかどうかが問題なのだ。
まあ、20個知っていて10個上げるのと、100個知っていてそのうち10個上げるのとではもうそこで差がついているだろう。偏りがなくジャンルを越えた幅広いアンテナが必要だともいえる。
ブログをしていると、“バトン”という質問ゲームをしばしば目にする。それらはただの遊びだと思うが、20個くらいの質問のうち1つか2つは面白いものもあったりする。でも、たいていはその場限りで時間つぶし程度のものだ。
私はなかなかそれらに答えて楽しむほどの余裕がない。バトンの質問に答えるよりむしろそれらの質問を考える人のほうが楽しんでいるかもしれない・・・な。
蛇足
私自身は約30年ほど前にコピーライターの通信教育を1年間やったことはあるが、上記のような質問をされたら、10個も答えられるかどうか・・・