成功する人はルールや決まりを守らない。

「ズルい奴ほど成功する」内藤 誼人著より。
実に小気味がいいフレーズだと思えた次第。何をやっても結果が良ければいいのだとも捉えられる。
営業の現場では結果を出すことが求められる。いくらルールを守っても、予算を達成できなければ、ダメだと思われてしまう。たとえ多少経費を使ったとしても、予算は達成したもの勝ちだろう。
一般に偉人や天才扱いされている人たちは、その大半が「ズルさ」を持って名を成していったのだと、筆者は語っている。たとえば織田信長もかなりスルい武将だったという。
桶狭間の奇襲作戦や火縄銃を大量に持ち込んだ長篠の戦も、当時の常識からすると相当ズルい戦法だったそうだ。
また創造力の高い人には、次のような傾向が見られるという。・自分の好きなように仕事をする。・決めごとを守らない。・会社で禁止されていることも、こっそりとやる。などだった。
実に同感だった。常識や既成のルールに縛られているうちは、飛躍的な伸びは望めない。またその範囲内で仕事をしても面白くないものだ。どれだけ他者と違ったことができるかが、勝負の分かれ目ともいえそうだ。


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ジンクスで自分をダマせ。
「ズルい奴ほど成功する」内藤 誼人著より。

自分をダマすとは自己暗示という意味だった。どんなことでもいいから、自分に都合のいいことを信じてしまうといいのかもしれない。
オランダの大学の心理学者は面白い調査を行っていた。サッカー、バレーボール、ホッケーなどのエース級の選手197名を調査したのだ。
それは、何らかのジンクスや迷信行動をとっているかどうかを質問していた。すると80.3%が行っていたそうだ。しかも一人平均で2.6個のジンクスを持っていたのだ。
それは当然ながら試合前にそれを行っていた。その上位には「特別な食べ物を食べる」「お気に入りの道を散歩する」「勝負服を着る」などがあった。
ボストン・レッドソックスで活躍した松坂大輔投手は、マウンドに向かう時「絶対にファウルラインを踏まない」というジンクスを守っている。また、イチロー選手は、シーズン中にシアトルで食べる食事は奥さんが作ったカレーというのは有名な話だ。
自分なりのジンクスやお守りを持つのは、いいことのようだ。結局は信じたもの勝ちということになる。

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どんなウソでも繰り返すうちに真実になっていく。
「ズルい奴ほど成功する」内藤 誼人著より。
ここには、「ウソも100回言えば真実になる」という小タイトルがあったが、まさに洗脳してしまうのと似ている。しかも、繰り返されると、真実味を感じるのは女性よりも男性に顕著だそうだ。
たとえば、スイス製の時計を販売する場合、話のそこかしこに、スイス製は素晴らしい、優れている、伝統と信頼などのメッセージを差し挟んでいくのがいいようだ。
やはりセールストークでは、いい印象だけが頭に残るのだろう。そして、聞かされた相手は、言われたことを確信するようになるという。心理学の世界では、それを「幻想真実効果」と呼んでいるのだ。
それを効果的にするには、あらかじめ決まり文句をつくっておくのがいいようだ。ありふれてはいるが、「環境に優しい〜」「若い女性に大人気の〜」などでもいいようだ。
最後の部分に、真実とは「つくる」ものなのだ、とあった。う〜むなるほどそうだったのか・・・

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