短いメッセージほど記憶に残る。
『人は「暗示」で9割動く』内藤 誼人著より。
人の話を聞いていても、だらだらと長く話されるとその内容をほとんど覚えていないものだ。できれば何が要点なのかはっきりしてもらいたいものだ。
前置きが長いのもいただけない。名言はたいてい短いから記憶される。ことわざも短いほど覚えているものだ。
リンカーンの名演説もたったの2分だったそうだ。その中でも、「人民の人民による人民のための政治・・・」の部分はとくに有名だ。
またケネディーの「国が自分に何をしてくれるかではなく、自分が国に何ができるかを問え」というようなことも思い出す。
Ask not what your country can do for you; ask what you can do for your country.
ここでのまとめには、次のように書かれていた。「印象的なキーワードをちりばめながら簡潔に話す」と。そういえば、宣伝コピーも記憶に残るものは短い。

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ベタボメしたあとで、頼みごとを切り出す。
『人は「暗示」で9割動く』内藤 誼人著より。
人にものを頼む時には、いきなり切りだしてもスムーズにはいきにくいだろう。また、言い出しにくいとも言える。
しかし、相手より少しでも優位にたっていれば、話しやすいものだ。後輩や部下からよりも、、先輩や上司からのほうがものは頼みやすいだろう。
まず、ホメることで、「快のムード状態」をつくるといいらしい。快適なムードになれば、心を開き親切な心を持つものだそうだ。
相手をホメまくれば気分もよくなるということだった。どんなことでホメられるかを考えることが先決だった。だれでもホメられればその人のことを悪くは思わないものだ。その逆はやらないように気をつけねばな。

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「ネガティブな感情」は人を疲れさせる。
『人は「暗示」で9割動く』内藤 誼人著より。
端的な例があった。「今日は蒸しますね」だけならいいが、「今日は蒸してイヤになりますね」はダメだという。それでは、相手に暑苦しさを倍増させてしまうからだった。
天気予報も雨が降る確率は20%というより、気持ちがいい晴天になる確率が80%といったほうがポジティブだった。
発言もこうすると悪くなる、よりこうすると良くなるのほうが受け入れられやすいとも思われる。改悪より改善のほうがいいに決まっている。
時どきネガティブな発言ばかりする人がいたものだが、そんな人自体が嫌われる。そんな記憶しか残らない。前向きな発言で、周囲を明るい気持ちにさせてあげることがポイントだった。
そういえば、ほほ笑みは、黙っていても周囲の人を和ませてくれるものだ。黙っているより数段印象はよくなりそうだ。

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ポーカーフェイスでは緊張は隠せないが、笑顔なら隠せる。
『人は「暗示」で9割動く』内藤 誼人著より。
ここでの小タイトルは「焦ったときは、ユーモアと笑顔で相手をホッとさせろ」だった。実際にその場になるとどの程度までできるか不安でもあるが、そんな心構えが大事なのだろう。
困ったときに困った顔ならだれでもできる、しかしそれでは不安をあおってしまうことになる。できれば、ミスも笑顔で偽装することがよかったのだ。
しかもその上、ユーモアが加えられればなおよかったのだ。どんな時も笑顔+ユーモアがあれば、ことはうまく運びそうだ。
それは相手に余裕を感じさせるものだろう。すると相手も安心して、信頼されることにもつながりそうだ。これも訓練だろうな。

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