未来は今日始まる。明日ではない。

「ギフト〜E名言の世界〜」2010.6月号より。
未来と言う言葉からは、まだまだずっと先のような気がしてしまうもの。しかし、その始まりは今日、いま、この時で、まして24時間も向こうから始まるということでもなかった。
気がつきそうで意外に気がついていなかったかもしれない。これはヨハネ・パウロ2世(1920−2005)の名言だった。目標があるなら、今すぐに行動を起こさなければ、意味はないということだったのだろう。簡単な英語で、“The future starts today,not tomorrow.”となっていた。
たとえば運動が大好きな子どもたちに、将来何になりたいか、という質問がよくされる。すると、サッカーの〜選手やメジャーリーグで活躍する〜選手のようになりたいと答えているのをしばしば見たりする。
そして、本当にその夢に向かって進んでいる子どもたちは既に自分なりにぶれない努力を続けているに違いない。とはいっても、プロになれるのは才能や機会や優れた指導者に恵まれたごくごく一部の子どもに限られる。
宝くじも馬券も買わなければ当たらない。まずは、何ごともスタートか。しかも今すぐに。頭の中で思っているうちは未来はやってこないか。昨日と大して変わり映えしない今日を過ごしている自分、・・・反省せねばな・・・

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一筆箋はおもてなしの心をもった最高のコミュニケーションツール・・・
「人をトリコにする“ひと言添える”作法」臼井由妃著より。
この本のタイトルを一見して、きっと一筆箋のことだろうと想像できた。人をトリコにできるかどうかは、当然ながらそこに何がどのように書かれているか次第だろう。
確かに今の時代、メールや印刷されたダイレクトメールばかりが目につくので、かえって直筆で心のこもった短い手紙は心に効くだろう。
そして、相手の心に響いた時に、それは“おもてなし”と言えるのかもしれない。メールの場合は何度も読み返すこともめったにないが、直筆文の場合は読み返すことがある。とくに印象的なものほど捨てがたい。
ダイレクトメールは非常に多くの人に、同じ文面が印刷されたものが届くので、“あなただけ〜”と書かれていても、決してそんなことはない。数千人、数万人が全く同じものを読んでいる。
結局この本は丸ごと、一筆箋の効用について述べられたものだった。思いやりのひと言が簡潔に添えられていれば、それだけでも印象に残りやすい。最高とも思えるコミュニケーションツールを手にしても、あとは、それを実行に移せるかどうかだな。

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心の味付け・・・
「人をトリコにする“ひと言添える”作法」臼井由妃著より。
一筆箋で短い文章を書くことの効用がいくつか述べられていた。そのうちのひとつが「心の味付け」というちょっとユニークな表現だ。それはいったいどういうものだろう。
次のような別の表現もあった。「人間味」、「あたたかさや深み」、「余韻を与える」、「あなたらしさを表現」などだ。そこで、例として、オフィスで先に退社する人からまだ帰ってきてない人への伝言メモの場合だった。
「お先に失礼します。○○様から届いた書類を見てください。」
確かに味気ない伝言メモにも思える。これにひと言添えをすることで文章は変身するという。それは次の例にある。
「暑い中、お疲れ様でした。申し訳ありませんが、お先に失礼します。○○様から届いた書類を置きましたのでご覧ください。」
単に文字数が多くなっただけでなく、思いやりの気持ちが伝わってくる感じがする。心の味付けができるかどうかは、要するに気持ちの問題かもしれない・・・な。

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大切なことは、義務感で書くのではなく、楽しみながら書くこと。
「人をトリコにする“ひと言添える”作法」臼井由妃著より。
まさかブログを義務感で書き続けている人はいないでしょうが、一筆箋を書くときも同じように楽しむことがポイントだったのです。
読む人にとって、心地よい文章はまず自分が書くことを楽しむことから始まっているようです。そこで、ここでは「相手の心を一気につかむ7つの法則」が述べられていました。
それらの頭文字を次のように、“あいうえおかく”と並べています。
「あ」=あなたを意識する。つまりみなさんではなくて最も伝えたい“あなた”だったのです。
「い」=意味が通じる言葉を使う。専門用語は避けて、子どもでもわかる表現を心がける。
「う」=自惚れず自惚れさせる。たとえ自分の立場が上でも相手を気持ちよくさせることでした。
「え」=遠慮はほどほどに。へりくだり過ぎる表現は避ける。
「お」=思いこみで書かない。聞きかじりでなく、根拠のあることを書く。
「か」=簡単に簡潔に感情を大切にする。これが一筆箋の基本でした。
「く」=工夫は無限大にある。書き方以外にも、ペンや用紙を変えると印象も異なってくる。
以上、長々と引用させていただきましたが、まさにその通りでしょう。とくに私は文章が機械的になりがちなので、四季折々のイラストや写真のオリジナル一筆箋を使うようにしてますね。

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「ワンパターン型一筆箋日記」
「人をトリコにする“ひと言添える”作法」臼井由妃著より。
この言葉がちょっと気になった。それは5年以上前にブログを始めたころ、そのタイトルを何にしようかと考えて、実は「今日の一筆箋」にしようと考えていたからだった。
そして、毎日日記のように書きつづろうかと想定したものの、3〜5行では自分のブログとして短すぎると気がついたのだ。それはどうしても簡潔に書けずにだらだらと書いてしまうためだった。
毎回3〜5行に限って書いていれば、まるで一筆箋を書いているようにも思えるのだが、なかなかそれは困難に思えた次第。また逆にある程度パターン化することにも物足りなさを感じてもいたのだ。
あれも、これもとついつい書きたくなってしまうのに、無理に書かないでいるのはストレスが溜まりそうな気もしていた。そこでタイトルを「ちょっと気になるフレーズ」としたのだった。
しかし、何か目標達成に向かって書き続けるなら、手書きで数行だけの「ワンパターン型」というのもいいのかもしれないな。