「ありきたりのネクタイはよそのお店へどうぞ。・・・」

JAF Mate」2008.1.1号より。
この会報を開いた最初のページの広告にあったもので、三代目社長が述べていた言葉。田屋は大正時代に初めて国産のオリジナルネクタイを手がけた老舗でした。創業は明治38年、以来ずっとオリジナル紳士洋品を取り扱っている。
「銀座田谷」はやはり“ネクタイの田屋”といわれるだけあって、田屋として誇れるものしか作らず、売らないという姿勢を三代目社長は貫いているようだ。立派な心構えだと感心した次第。
背広を着ている場合に限れば、男にとってのおしゃれで最初に目がいってしまうのはネクタイではないだろうか。スーツはそれほど毎日取り換えたりはしないが、その代りワイシャツとネクタイは同じものは2日続けて身につけることはないだろう。
ところで、この広告に掲載されていたのは、通信販売でしか入手できない特別なネクタイだとあった。そのネーミングは「洒落タイ」とある。もうそれだけでも実に笑える。12か月の頒布会で、縁起ものの柄が描かれていた。いくつかの絵柄を見てみると、次のようなものがあった。
七転び八起き・・・だるまが転んだり起きたりしている。鬼に金棒・・・鬼が実際に金棒を持って立っている。瓢箪から駒・・・瓢箪の絵柄があってそのいくつかには馬が描かれている。犬も歩けば棒に当たる。・・・よく見ると犬が金の延べ棒を抑えている。・・・等々。要するに縁起のいい言葉を絵柄にしてあるものだった。
そのほか、「銀座田屋」のホームページを覗いてみるとユニークなオリジナルネクタイの絵柄を見ることができる。交通安全、音楽、スポーツ、七福神、十二支・・・などどれも今まで見たこともないような柄ばかりだった。
私などもたまに、人からいいネクタイしているね、などといわれることはあるが、それはほかに褒めるところが何もないからに違いないと諦めている。そういえば、数年前に大阪のUSJに行った際、自分へのお土産として“ET”の絵柄のネクタイを買ったことがある。しかし生地が厚すぎて実に締めにくかったな。。。。。
参考までにネクタイのページのアドレスを記しておこう。
http://www.ginza-taya.co.jp/items_f.html


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“体験型ギフト”と呼ばれる新しい贈り物が増えている・・・
R25」2008.1.10号より。
要するに「贈りモノというより贈りゴト」というわけだが、これについては先月(1/23)にも触れていた。しかし、そこでの紹介はむしろ非日常的でぜいたく感がある贈りゴトであった。
ところが、今回はむしろ冒険に近い体験型のギフトになる。その中にはキックボクシングなどもあるようだ。そのほか、次のようなものがあった。
ボルダリング→都内のジムで一日ボルダリング体験。高さ数メートルの人工壁を自力で登る。サバイバルゲーム→鉄工場の廃屋を利用した本格的な屋内サバイバルゲーム。キャニオニング→生身で滝を一気にすべり落ちる。
またやや柔らかいところでは、マジックレッスン→プロマジッシャンによるレッスン。七味・匂い袋調合→オリジナル七味が作れる。京都でのサービス。
こんなサービスを取り扱っている会社は国内に6社あるそうだ。しかしイギリスではもう80年代からこんな体験型ギフトはあったようだ。
これらは最近ではよく使われるようになったカタログギフトの商品が、遊びやスポーツや習い事に代わったものだと考えればわかりやすい。
これを書きながら、新年のデパートのお年玉福袋にも以前から似たような体験型のものはあったことを思い出した。それは私鉄の「一日駅長体験」や遊覧船の「海賊船の一日船長」といったものも当てはまりそうだ。
人にちょっと変わったスポーツ体験を贈るというのも、ややいたずらっぽい感じもする。それだけもうモノはあふれてきたから、コトを贈ろうという発想なのだろう。これからもどんどん新しいメニューが開発されることだろう。世の中の余裕の表れかも・・・


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仕事の円とプライベートの円・・・
「ちょいデキ!」青野慶久著より。
ふつうは仕事は仕事、プライベートはプライベートとはっきり分けて考えたがるのが普通だろう。しかし、仮に仕事とプライベートを分けるとして、円を描いたら筆者の青野さんは大きく重なっているのが理想だと考えている。そのためには仕事でもちゃんと楽しめるということが条件かもしれない。
確かに自分の興味があることをやって、仕事にもつながるなら一石二鳥ともいえそうだ。実際そのような時間を過ごせる人もいるだろうが、そうそう多くはないだろう。青野さんは30代ながら、東証一部上場会社の社長をしているので、当然忙しいに違いない。
忙しい時には、朝八時から夜十時まで、すき間なくスケジュールが入っていることもあるらしい。すると、プライベートな時間がなくて大変でしょうと言われるようだ。しかし、青野さんは、仕事で講演や宣伝をする際にも自分個人の思いを私流に話したりするという。
つまり仕事の枠を超えた自分本来の時間として話をしたりしているという。そうすることで、自分の興味を満たしながら仕事のスキルを伸ばせることも実感しているようだ。ものは考えようでもあるか。また、土、日の休日には家でリラックスしながら、ダイニングテーブルで仕事の資料を作ったりもしているという。
これは、私の個人的な考え方でもあるが、仕事で遊ぶほど仕事がはかどることもあったりする。また、人への説得力も増すような気さえする。遊びで得たスキルを仕事に活かせたら、ちょっとウレシイことは確かだ・・・な。