ビジネスにおいて、成功と失敗の分かれ目を測る基準は数字だ。

ビジネスにおいて、成功と失敗の分かれ目を測る基準は数字だ。
「たった一人の熱狂」見城徹著より。
実にシンプルで分かりやすい。確かに売り上げがあって利益を生み出せなければ、失敗だろう。民間の仕事はすべてそういうものだろう。数字イコール売り上げ、利益ということだ。
社員の給料を上げるためにはその会社が儲かっていなければありえない。また存続していけないだろう。とくに経営者は常に数字にこだわっていなければならない。
筆者はビジネスは数学と似ているという。つまりそれは成功を証明する解答はたった一つしかないからだった。
世の中を良くしたい、とか社会貢献をしたいとはいっても、儲かっていなければ意味はない。売れるかどうかは、結果次第でもある。いくらいい商品だからといって、すべての人に受け入れられるとは限らないからだ。

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先送りこそビジネスの最大の敵だ。
「たった一人の熱狂」見城徹著より。
ここではサーバーエージェントを例として取り上げていた。この会から社は今や3000人の精鋭集団に成長していた。社員はすさまじい情熱の燃えているという。
誰にも支持されることなく、自主的に「先送り撲滅会議」を開いているという。先送りはビジネスの敵だと感じていたからだ。
確かに組織が大きくなれば、一つのことが決まるまで長い時間がかかるものだ。しかしサイバーエージェントでは、スタッフ一人一人が打破して、驚嘆すべき機動力で次々と事業を形にしていくという。
この社内では部署異動が頻繁で、自分が働きたい仕事場を選べるというのもスゴイ。やはり選んだ部署なら頑張ろうという気持ちにもなるはずだ。

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堀江貴文が「動」だとすれば、藤田は「静」の男だ。
「たった一人の熱狂」見城徹著より。
実に面白い表現だが、見城の長い付き合いからはそう見えるのだろう。また藤田については、次のようにも評している。
「信用できる。懐が深い。金にキレイ。謙虚だ。他にも一杯ある。藤田晋は見事な男だ」と。
辛口で実力のある見城がこれほどベタぼめするのだから、そのすごさがわかる。
プランが出てからたった2〜3か月で新会社を作ることもあると見城は驚いている。
また藤田は、堀江が出所してくるや否や、二人ですぐさま755を立ち上げたのだった。それは友情の証なのだと見城はいう。
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最後の親友。
「たった一人の熱狂」見城徹著より。
これも面白い表現だ。親友に最後などあるのだろうかと思ってしまう。それほど相手を信用して強い友情を感じているということだろう。
筆者が33歳の時に「月刊カドカワ」の編集長に就任したが、そのころ秋元康に小説を書いてもらったという。そして、修正依頼をしたものの、原稿は直さないといったのだ。
しかも、その頃は一人の人間の仕事とは思えないほど大量のプロジェクトを手掛けていたのだ。しかも何でもかんでも成功させてしまうというのも驚きだったようだ。また見城は秋元のことを次のように評してした。
「秋元という人間の全てが大好きだ。秋元がいるだけで、僕の人生は捨てたもんじゃないと思う。秋元は天才である。さりげないひと言の中に次々と噴出する発想には舌を巻く。秋元のためなら、僕は命を張れる」
これほどまでに言い切ってしまえるほど入れ込んでいるというものスゴイ。相手をそれだけよく理解しているという証拠でもあるだろう。