「自分は今駄目になっている」と自覚することは一つの才能だ。

「自分は今駄目になっている」と自覚することは一つの才能だ。
「たった一人の熱狂」見城徹著より。
こんな才能もあるのかと気づいた次第。筆者は、若い人には自己検証、自己嫌悪、自己否定の3つがない4人間には進歩がない、と言っているそうだ。
まずは、自分思考や行動を客観的に検証し、修正していくことから、始めるといいのかもしれない。それが一番優しいという。
また、見城氏の一番のセールスポイントは何かと問われれば、「自己嫌悪」と答えるという。その答えには実に意外性がある。またそう言えるのは、それを実行してきたからだろう。
成長するためには必要なことなのだろう。

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無知だから新たな闘いを始めることができた。
「たった一人の熱狂」見城徹著より。
しばしば知らないことは強い、と言われることがある。もし、知っているならそんな無謀なことはできないと決め込んでしまうことがほとんどだろう。
無知だからこそ、とんでもない発想が生まれることもあるようだ。ここでのタイトルは「無知を武器にしろ」だった。20代の若いころ、氏はつかこうへいに熱狂していたそうだ。まだ無名のころ。「これから15年間、原稿は角川書店だけにして、ウチでしか本を出さない契約を結んでほしい。そのかわり、僕はあなたを一流の作家にします。直木賞も取ってもらいます」と熱弁したという。
そして、つかこうへいは契約書にハンコを押してくれたそうだ。これは出版界ではありえないことだそうだ。お互いに退路を断って闘いに臨んだのだ。その結果、どちらも成功できたのだ。これは無知、無茶、無謀から始まったものだった。当然、自信がなければ、そんなことはできないだろう。

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謙虚であることは、成功を続けるために必須の条件なのである。
「たった一人の熱狂」見城徹著より。
仕事で少しでもうまくいって結果を出すことができると、ついついそれに甘えてしまうこともある。その一時の結果が良くても、それが永遠に続くわけではない。だから、決しておごり高ぶってはいけなかったのだ。
トップランナーであり続ける成功者ほど、みな謙虚だという。成功したからといって調子になるようなことがあっては、一流になれないのだろう。
そこそこの中途半端な成功であれば、嫉妬されるだろうが、それが圧倒的大差であれば、それはないらしい。目指すべきはそこだったのだ。

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安全地帯でモノを言っても誰の胸も打たない。
「たった一人の熱狂」見城徹著より。
見城徹という男は、ずいぶん生意気だが、刺激的な編集者だ」と、作家に理解されて他の編集者から頭一つ二つ抜け出すためには、身を削りながら、涙がこぼれ落ちる切ない作業を重ねなければならないという。
圧倒的な結果を出すためには、命がけで仕事をしなければ無理だったのだ。当たり前のことばかりやっていては、並みの結果しか出せない。どれほど人と違った努力ができるかがカギなのだろう。
やはり安全な、無難なことばかりでは結果も並み以上のものは期待できないだろう。