ストレス耐性。

ストレス耐性。
『「嫌な気分」を切り替える技術』齋藤孝著より。
これはストレスを我慢することではなく、ストレスをいかに気にしないようにできるかという資質だという。今までにない発想だった。
つまりストレス耐性が高ければ、嫌な気分に引きずられてパフォーマンス、行動の質を下げてしまうようなことがなくなるのだった。
気分の波をコントロールできれば、状況に冷静に適応できる力がつくようだ。そうすれば不愉快な刺激もあまり苦にならないようだ。
できる人はストレス耐性があるという。なるほどとも思える。煩わしいことも経験することで、成長していることもわかる。余裕のある人は、それなりに経験を積んでいるからだろう。

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発想の転換力は、生きる姿勢を変える。
『「嫌な気分」を切り替える技術』齋藤孝著より。
いい歳の取り方ができる人は、経験を活かし、練れた胆力で事に当たる力がある人だろう。
成熟度の高い人物を「器が大きい人」「度量のある人」「胆力のある人」と呼ぶようだ。なかなかそんな人にはなれないが、日ごろの心がけも大事なのだろう。
筆者は不愉快な刺激を力に変えることができれば、今よりずっと生きやすくなると述べている。ちょっとした考え方次第で、気持ちもぐっと違って、やる気も増してくるようだ。

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耐性は慣れでつくと言ってもいい。
『「嫌な気分」を切り替える技術』齋藤孝著より。
自分が自信を持っていた企画のプレゼンも厳しく批判されると、ショックも大きいだろう。しかし、それが10回目ともなれば、なかり慣れてくるはずだ。ショックも始めの時ほど大きくは感じられないかもしれない。
もし、企画をそれまでに数百も出していれば、当たり前のことにも思えてくるかもしれない。そう言えば、営業の新規開拓も同じことが言えそうだ。はじめはかなりの度胸が必要だが、慣れてくれば、始めからうまくいかないのが普通だとも思えてくるだろう。
脳はストレスにも慣れるようだ。前向きな創意工夫があればやる気も起きそうだ。

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不愉快な刺激というものは、「心の免疫力」を上げてくれるもの。
『「嫌な気分」を切り替える技術』齋藤孝著より。
ストレス耐性を高めることは、からだの免疫力をつけるのと同じことのようだ。免疫力があれば、抵抗力があるということになる。
心の健康を維持するためには、やはり免疫が必要だという。仕事をしていれば、煩わしいこと、厄介なことがつきものだ。それも心のワクチンだと思ってポジティブに受け入れることも必要だったのだ。なかなかできないことだが。
不愉快なことも経験すれば、自分のなかに抗体ができて、免疫力が高められていくということらしい。わかりやすい説明だった。
経験値が増えれば、それまで大変だったことも、そうでもないことに気づくのだろう。どんなことも修行だと思っていけるかどうかでもありそうだ。

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雑誌はマンパワーの集積。
『「嫌な気分」を切り替える技術』齋藤孝著より。
ここでの、タイトルは「期せずして飛び込んでくるものとの出会い」となっていた。その一例として「雑誌」を引き合いに出している。これは雑多パワーの代表格だという。
多くの人たちによって、さまざまなものが取り上げられている。だから、読んでいるうちに。期せずして面白い、興味深い記事に出合うこともあるのだった。
そうすることで、脳に刺激が与えられる。筆者の場合、偶発性がアイデアのヒントになることもけっこう多いという。
ふだんは手に取らないような雑誌を読んでみるなど、異種性に触れることは、自分を揺さぶる練習にもなるようだ。筆者は、人生に雑用などないとまでいう。

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人間は腸内細菌に生かされている。
『「嫌な気分」を切り替える技術』齋藤孝著より。
人間の体には「常在細菌」と呼ばれる大量の細菌が生息しているという。皮膚、鼻腔、口腔、消化管などは、外部の微生物の侵入から体を守っているようだ。
大腸、莫大な数の細菌の棲み家だった。腸には100種類、100兆個もの細菌がいるのだった。重さでは1キロ以上にもなるらしい。
そして、人間の免疫力の70パーセントを働かせているのが、腸内細菌だった。この腸内細菌が、外敵と闘ってうまく消化して受け入れてくれるから、ちょっと危険なものも食べても平気だったのだ。
消化器官は、腸内細菌の力を借りて、食物というさまざまな異物を栄養素にまでしてしまうのだった。意外なことだが、人間は腸の付属物という考え方もあるようだ。