身体を変えると気分が変わる。

「脱力系!前向き思考法」齋藤孝著より。
まずは、この本のタイトルの前に“脱力系!”とついているのが気に入った次第。つまり、あまり一生懸命にやる必要はないという意味だと考えた。そこそこのやる気でいいのだろう。
本来、気分とは身体の上にあるものだと斉藤氏は語っていた。体調が悪ければ当然ながら、気分も良くないものだ。たとえば、アルコールで身体を酔わせて気分転換してしまえば、気分もハイになるようだ。
そういえば、汗をかくほどの運動をしたあとは、気分もすっきりしてその後のことに集中できることもある。朝、起きたばかりだと、頭もぼんやりしてあまりやる気もでないが、体を少しでも動かしたあとは、ブログを書いてみようという気にもなる。
ここでの結論は、自分を気分の支配下に置かないということらしい。「考え」と「身体」で気分をコントロールするやり方を身につけることが大切だということだった。まずは身体を整えることから始めねば。

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ルーチンを続けると心は安定する。
「脱力系!前向き思考法」齋藤孝著より。
気分がどうのこうのと言う前に、決まりきったことを習慣として続けていくことがいいらしい。朝からその日のスケジュールを身体に染み込ませてしまうような状態なのだろう。
もし、落ち込むようなことがあっても、ルーチンや繰り返しの作業をいくつも持っていることで、いちいち考えなくて済むということだった。
当たり前の繰り返しを持っていることが、意外に大事だったのだ。ここで、引き合いに出していたのが、イチロー選手だった。彼はいつも同じものを食べて、同じバットで同じフォームで打席に立っている。
物事を変えないことで、言い訳がきかなくなるから、同時に迷いもないということらしい、たとえばバットやフォームを変えると、打てないときにそれが悪いからだとそのせいにしてしまう。
昨日と同じことを今日も繰り返すことで、なにが違うのかがわかりやすくなるようだ。自分のなかの変化に気づけば、それを修正すればいいということになるのだった。

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本来生き物は「勝つ」ではなく「負けない」ことで生きている。
「脱力系!前向き思考法」齋藤孝著より。
普段あまり勝ち負けなど考えたことはないが、負けないことを意識することは大事なのだろう。勝とうと思えばどうしても力みが出てしまう。
勝つことは忘れて、むしろ「負けない」ように一つ一つ誠実に最善の手をうっていけばいいことだった。勝とうと思えば、かなりのエネルギーも消耗するかもしれない。
人生の成功とは、勝ち負けではなかったのだ。大事なのは達成感のほうらしい。勝負では結果的に負けたとしても、いい勝負で満足できればいいということだった。
仕事でも、自分らしくやれて、充実した時間を過ごせれば、それでよしとすべきなのだろう。たとえ予算は未達成の時でも、自分のやったことで相手も大喜びならそれでいいとも思える。
もし勝負に勝ったとしても、それで燃え尽きてしまったら、本当の満足は得られないかもしれない。むしろ大事なのは、次へ進んでいけるかどうかでもあったのだ。

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まずは「六割主義」で最初のゴールを設定する。
「脱力系!前向き思考法」齋藤孝著より。
実際に本当に六割でいいかどうかは、その対象によりけりだとも思える。それは気分的な満足度という意味に思える。
実際に、営業の現場で予算達成がいつも六割ばかり続けていたら、もうその人間は不要と言われてしまう。また、試験ではいつも六割では自分も情けないと感じてしまいそうだ。
たとえば、単位をとるだけでいいということなら六割でいいのだろう。逆に完璧でないと満足できないと考えるとかえって、自分が苦しくなりそうだ。
気分的には社会で生きていくには60点レベルでいいようだ。そうならかなり力を抜いてもいけるということになる。運動も長く続けるためには、きついことよりも六割程度の力でやる方がいいようだ。

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