「本当においしいものを食べたけりゃ、そのお店の常連にならなきゃだ

「大人の作法」山本益博著より。
これは山本さんがある老舗寿司店の親方(山本さんにとっての師匠)から口ぐせのように言われていたことだった。
まずは気に入ったお店を見つける、そしてそこに通って常連になることが大事だった。その方が、うまいものを探してうろうろしている人より、よっぽどおいしいものが食べられるようだ。
作る側も、常連ともなれば無意識のうちに気持ちが入ってしまうものらしい。ポイントは純粋に気持ちを入れてもらえるからだったのだ。
これは一般のお店を考えた場合も当てはまりそうだ。顔なじみになれば、今何が旬の商品かなども教えてもらえるだろうし、またお買い得情報も得られるものだ。
お店にとって、特別な客や楽しみな客になるということも大事だと気づかせられる。そのためにはある程度の印象づけも必要かもしれないな。

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「一期一会の楽しさ」を共有していくことで、料理はどんどんおいしくなるもの。
「大人の作法」山本益博著より。
いくら味がよくても、それを楽しめなければつまらないものだ。同じ料理を食べて、そこで会話を交わすことは料理を楽しむことにつながるのだった。
話題を共有することがポイントだった。ただ単に食べるだけではその時間ももったいないだろう。できるだけ一緒の料理を食べることで話も盛り上がるようだ。
料理は仲間と分かち合ってこそおしくなる、ということはあいばしば忘れがちなことだ。酒を飲むときとはまた違ったコミュニケーションができる。酒が入ると、あとで何を話題にしたか忘れてしまうものだ。
ここには、料理を分かち合う、時間を分かち合い、話題を分かち合う、とあった。じつにシンプルでいい言葉だと思った次第。

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企画より、試作品をつくろう。
「直感人VS.計算人」中谷彰宏著より。
ここでのタイトルは“計算人は、企画書を書く。直感人は、試作品をつくる。”となっていた。計算人は、企画書のような書類を作るのが上手らしい。
しかし、それらは面白味に欠けていて、不合格でない代わりに、合格でもないようだ。一方、直感人は、面倒なのでA4一枚以上の企画書は書かないで、試作品をつくってしまうという。
もし作家になりたい直感人なら、企画書を書く前に、原稿ができ上がっているようだ。モノづくりは、すべて試作品の連続だった。
確かに頭で、また理屈で考えているうちは、まったく前には進んでいかない。むしろ、ちょっとでもおもしろいと思ったものは、どんどん作って形にしてしまったほうが早いものだ。私自身は今までこんな方法でやってきたようにも思える。

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楽しいことをすることで、スピードは速くなる。
「直感人VS.計算人」中谷彰宏著より。
直感を磨き、なおかつ速くするためには次の2つの方法があるという。「1、制限時間(締め切り)を短くする。2、楽しいことをやる。」だった。
まあ、楽しければ時間は短く感じられるものだ。熱中して気がつけば数時間があっという間に過ぎていることも珍しくない。
たとえ楽しくない仕事でも、楽しいことを考えながらやれば、仕事も速くなるという。楽しくない仕事をいやいややるのは実に辛いものだ。
目の前にことが楽しいかより、その先のストーリーをどれだけ楽しめるか、また考えられるで、仕事も楽しめるようだ。まあ、仕事も楽しんでこそ成果は期待できると言えそうだ。






























「大人の作法」山本益博著より。