頭の稼働率がアップ・・・

齋藤孝の30分散歩術」齋藤孝著より。
筆者の経験では、歩くことは、仕事をしていく上でも大きなプラスになっているという。その理由は、歩くことでストレスも軽減されて、その結果心の余裕が生まれるからだそうだ。
すると、また頭の稼働率がアップしてくるから、仕事にも前向きに向かえるのだそうだ。確かにわかりやすい理屈だ。それにしても、頭の稼働率という表現が面白い。
つまりこれは頭がよく働くという状態、ものごとを前向きに捉えられる状態を指すのだろう。ここにストレスを荷台に乗っている荷物だとたとえるユニークな例があった。
人間が車だとすれば、ストレスがたまった状態は、荷台にたくさんの荷物が積み重なっている状態だったのだ。いろいろと日常で気になることが多ければ、頭も働かないものだ。
やはりストレスを取り除いてこそ本来の力が発揮できるものだ。その点、歩くことで適度に体を使えば、前向きになれるようだ。じっとしているより歩くほうがアイデアもわきやすいらしい。

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心にスペースをつくると思考力が高まる・・・
齋藤孝の30分散歩術」齋藤孝著より。
これも前日の内容とやや似ている。ここでは将棋棋士羽生善治さんの例があった。対局の休憩時には将棋会館から出て、必ず20分から30分歩くという。
しかも、歩くスピードも速いようだ。その間将棋のことは頭から切り離しているという。歩くことで脳をリフレッシュしていたのだ。
気分転換をするために、歩くことをひとつの技としてるのだろう。歩くことで心にスペースができるということらしい。そのスペースがあればこそ、新しいものが入る余裕がでてくるのだった。
歩いてリフレッシュすることは、インスピレーションやアイデアを得ることに役立っているようだ。やはりこれはたんに狭い家の中で動き回るのとは違うのだろうな。

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室内を抜け出すことでよい発想が生まれる・・・

齋藤孝の30分散歩術」齋藤孝著より。
これは筆者の経験から言えることだそうだ。場所を移動することで、また新しい発想が思い浮かぶこともあるようだ。
ただ長く歩くだけではなく、外へ出て歩くことで考えを整理する時の助けにもなると齋藤氏は考えていた。
日常いる場所からの移動によって、別の刺激でいつもと違う発想が生まれるのだろう。また歩くことは、創造的な活動でも役立つらしい。
適度な疲労感によってアイデアが生まれやすいこともあるという。ただしあまり疲労感があれば深くものを考えることには適さないようだ。その点で適度な散歩はいいのだろう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・自ら求めたひとりのリッチな空間をもつ・・・

齋藤孝の30分散歩術」齋藤孝著より。
現代はひとりになる時間は案外持ちにくいものらしい。逆にひとりのプライベートは空間をもつことは価値があるということにもなる。
たとえば外に出て歩く時間はひとりになれる時間でもあった。考え方によってはパーソナルスペースを異動させているということでもあった。
つまりひとりで歩く時間は積極的なひとりの時間がキープできるということだった。人と一緒にいて楽しい時間もあれば、ひとりでいて楽しい時間もあったのだ。
あまり夜の時間にひとり歩くことはないが、そんな時はまた別の発想が浮かぶのかもしれないな。

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イデアは記録をつけることによって、より湧いてきやすくなる。

齋藤孝の30分散歩術」齋藤孝著より。
ここでは歩くこととアイデアの関連について述べられていた。散歩でもその途中で身にしたものなどを記録しておくと、さらに考える内容も深まるという。
こんなこともあるなら、散歩の効用とでもいえそうだ。つまり筆者は記録はクリエイティブウォーキングの基本だと言っている。
ウォーキングがクリエイティブに影響を与えているというのも面白い考え方だ。それは、いつもなら意識してなかったことにも注意が向くようになるからだった。
散歩の記録をつけることは、スポーツ選手がトレーニング日誌をつけるのと同じことで、目標設定にもつながるらしい。これは継続できればいい習慣とも言えそうだ。


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歩くことを一種の楽しい仕事だと考える。
齋藤孝の30分散歩術」齋藤孝著より。
私たちは、錯覚あるいは身体の感覚に支配されがちな生き物らしい。もし体が爽快であれば気持ちもやはり軽くなりやすいものだ。
気持ちは身体の影響を受けやすいというのもよくわかる。だから歩くという運動でさえも、気持ちを変えてくれるようだ。
健康ということを考えれば、歩くということも楽しい仕事と考えてしまうこともメリットがありそうだ。一日のうちで、30分から1時間程度を健康維持のために使うのは必要なことでもあったのだ。
しかし、ただ30分を義務で歩いても面白くはないと思えるが。実際に歩くことを継続するとなると、それなりの工夫も必要になってくるだろうが。

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自分の中の「子ども力」を湧きあがらせる・・・
齋藤孝の30分散歩術」齋藤孝著より。
「子ども力」とは、また面白い表現だ。確かに子どもの頃は、外に出て動き回り、走り回り、歩き回るのが楽しかった。
何の目的もなく自転車を乗り回していたこともあった。しかし、大人になるにつれて、そんなことが面白いとは感じなくなってしまう。
歩くもことも単なる移動に過ぎなくなってしまっている。そろそろもう一度歩くことの楽しさを取り戻したいものだ。
歩くことは楽しいことだと意識すれば、子どもの頃の感覚を思いだせそうだ。また新鮮なものの見方もできるかもしれない。