本来の自分の守備範囲をちょっと広げただけで、人望は生まれてくる・

「人脈より人望のある人が成功する」中谷彰宏著より。
まずはスターバックスのことについて触れられていた。このチェーン店には特にマニュアルはないらしい。ほかのファーストフーード店ではマニュアルが徹底されいるのとは大違いだ。
結局そこでは、お客様への接客で個人差が出てくるということでもあるだろう。それが人望の差でもあるという。注文されて出来上がりの商品をカウンターにポンと置くだけではお客の立場からして嬉しくもなんともない。
もしこれがサービス幅の広い人なら、出来上がった商品のお客様を呼んだあと、それを取ったことを確認して、ニッコリ目を合わせて、「ありがとうございました」と言ってから次の作業に入るという。
つまりサービス精神がある人のほうが人望が生まれるとも言えそうだ。つまり自分の守備範囲だけを守っているだけでは人望を得ることはできないようだ。仕事をする際にも気をつけたい。
タクシーを利用した時でも同様に、降りる際に「お忘れ物ございませんか?」と言われると嬉しくなるものだ。たまに、そんな言葉もなく黙って走り去ってしまう運転手にも出くわすが、そんな時はややがっかりだ。

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人望のある人は、かつて人望のある人にお手本を見せてもらっている。
「人脈より人望のある人が成功する」中谷彰宏著より。
ここに歌手のさだまさしさんが免許取り立ての頃にアメリカで事故ったときのエピソードがあった。前にいたポルシェにオカマを掘ってしまったらしい。すると、サングラスをかけた紳士がゆっくり降りてきて、さださんのほうは見ないで、後ろのバンパーを指でなでたのだった。
そしてさださんには「ドント・ウォーリー。ビー・ケアフル」とだけ言って立ち去ったのだ。普通なら怒鳴られるだろうと思って当然だが、この余裕のある態度が実にカッコよく見えたようだ。
さださんは、もし自分が事故られたときにも、そうしようと思っていたそうだ。するとそんなチャンスが来たという。さださんの車が後続車にぶつけられたのだ。用意してあったサングラスをかけて、後ろのバンパーをなでてから「大丈夫。心配いらないから、気をつけて」といって車に乗って立ち去ろうとしたのだった。
ところが、赤信号で発進できなかった、というのがさださんらしいオチだったのだ。いずれにしても、たとえ軽くても事故に合わないにこしたことはないだろう。いくらカッコよくても、使わないで済むほうがいいに違いないかも・・・

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時間は、まさに生鮮食料品。
「人脈より人望のある人が成功する」中谷彰宏著より。
このフレーズにコメントは不必要だろうが、何ごとも鮮度、タイミングが大事だということだろう。たとえば、何かを決定しなければならない時に、その時のリーダーは保留をしたり、決断を先延ばしにするべきではないという。
決める時にしっかり決定できれば、それだけ有効な時間は生まれてくる。バランス感覚とは、時間をムダ使いしないことでもあった。生鮮食品も時間がたてば、商品価値はゼロになってしまう。
時間自体も在庫がまったくきかない。ぐずぐずしているうちにどんどん消費されてしまう。だからこそ、タイミングよく捉えなければならないということのようだ。いつでも旬の時間を捉えたいもの。
自分ひとりだけが時間のムダ使いをするだけなら、構わないだろうが、そのことで他人が迷惑をかけるべきではなかった。何ごともだらだらと遅れて得する人は誰もいないだろうなぁ・・・