仕事が忙しい時にその合間を見つけて行う趣味・・・・

「人生お楽しみはこれからだ」西木正明著より。

この一冊は、筆者の西木氏が、編集者に“大人のひとり遊びの極意を伝授せよ”と言われて書いたものだった。とくに定年後の生き方に悩んでいる人に、自由を持て余さずにすむかにポイントを絞っているようだ。
フレーズにあげた部分は次のようになっていた。「実際、仕事が忙しい時にその合間を見つけて行う趣味の時間ほど楽しい者はない」。まあこれは筆者の実感なのだろう。
誰でも、漠然といずれまとまった時間ができたら何かやってみたいなどと思っていても、なかなかできないものだ。その「いずれ・・・」という時間はなかなかやってこないもの。またあったとしても、ほかにもやることができてしまうものだろう。
本当にやりたいことがあれば、やはりなんとか時間を捻出してやるに違いない。時間はやはり無理してでもつくらないと、前には進まない。さらに、ラッキーな人は、趣味が充実して仕事になることもあるという。
たとえば、そばを打つのが好きで人に食べさせているうちに店を開くなど。好きなことを継続できるかどうかが、あるときそれが何かのきっかけで大きく展開することもあるようだ。

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「文章を書く」という知的な遊びを楽しむ。
「人生お楽しみはこれからだ」西木正明著より。
読書もそうだが、ものを書くということもあまり金銭をかけずに済む遊びとも言えそうだ。もしそれが、自分のほかの趣味や道楽についてなら、調べることにも前向きになれる。
仕事ならつまらないことでも、自分の関心があることなら時間を忘れて没頭もできる。また、それを人に読んでもらうということを意識した方がやりがいもあるに違いない。
書くために準備として、まず人に会ったり本を読むなりは必要なようだ。材料集めをする段階もまた時間を充実して過ごすことにもつながるのだろう。
何ごとも前向きに取り組むほど楽しい時間を過ごすことにつながるものだ。ホームページやブログを書いている人はやはり多くの人とのコミュニケーションがあるからこそ、長年継続できるのだろうな・・・


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ひとりの時間が贅沢だと知る。
「人生お楽しみはこれからだ」西木正明著より。
これはこの本の帯の裏側に書かれていたコピー文からのものだった。帯には“おとなの嗜み(たしなみ)と遊びの極意”とあった。その極意の一つが上記フレーズにあげたものだ。
ひとりで過ごせる時間は確かに貴重なものだ。何もしなくても時間はどんどん過ぎてしまう。実際はやらなければならないことに追われて過ごすことのほうが多いだけに、その時間を誰にも邪魔されずに充実して過ごせるならそれは贅沢ともいえそうだ。
その他の極意には次のようなものが記載されていた。「常にチャレンジ精神をもつ」。・・・ついつい何か新しいことへのチャレンジは忘れがちだ。新しい刺激は気持ちを新鮮にしてくれるに違いない。
「迷うより先に行動する」・・・いいと思うことはとりあえずやってみることも大事そうに思える。迷っているうちに時間はどんどん浪費してしまうような気もするし。
始めのフレーズと同じような言葉が繰り返されていた。「贅沢な孤独を存分に楽しもう」と。そこでは、ひとり遊びには「動機や意味付けなど必要ない」という。