「10年以上続かなければ、趣味と言えない」

朝日新聞」土曜版2011.12.24付けより。
特集記事のテーマは「趣味ありますか?」となっていた。ちょっと興味深いので切り抜いてまたあとで読もうと思っていた。回答数3998人からのアンケート結果も記載されていた。
そこで「ある」と答えたのは何と92%にものぼっていたのだ。年代についてはわからないが、何らかの趣味を持たない人は一桁というのを知って驚いた次第。3割以上の人は趣味がないと思っていたからだ。
その中で、他人に胸を張れるほど熱中していると答えたのは62%とこれも意外に多かった。しかもそのうち、2〜3あると言う人の合計は58%だった。中には6つ以上という人も12%いたのだ。
その中身は、読書、旅行、スポーツをする、音楽を聴く、パソコン、映画や劇の観賞などが上位に来ていた。読書や音楽鑑賞ではなんだか漠然としている感じもするが。パソコンといっても幅が広そうだ。ただホームページを眺める程度では趣味とは言えないだろう。
さて、タイトルのフレーズに挙げたのは、50代の女性からの意見だった。やはりここにはこだわりというものがあるのだろうが、私も似たような考えを持っていた。誰でも思いつきで始めることは多いだろうが、それを継続するのは難しい。
できれば、自分のライフワークとして、できるだけ長く続けられるものがあればいいのだが。評論家の森永卓郎さんの趣味はB級コレクションで、収集歴45年というからすごい。ここでもいくつかの肩書を持っているようだ。たとえば、コンビニスイーツ研究家などもはいるという。


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問題意識はチャレンジから生まれる。
「街に学ぶ---問題意識とは何か」扇谷正造著より。
ふだんあまり気にしてないことだが、機会という言葉の意味には、チャンスとオポチュニティの二つがあった。前者は寝て待つほうの機会で、後者はこちらが動いてつかまえるほうだった。しばしば運命の後ろ髪をつかまえるというやつだ。
問題意識というものも、同様で積極的に行動や思考することから生まれるものだった。ただ眺めているだけや、消極的では問題意識は生まれることはなかった。
ここに一つの例があった。アフリカに靴のセールスに行った二人の男の話だった。一人はそこでは裸足だから売れないと考え、もう一人は一万足を用意して売ろうと試みたというのだ。裸足ということから無限の可能性を感じるかどうかの問題だった。
可能性にチャレンジするというのも問題意識があるからこそだった。ダメかもしれないが、やってみるだけの価値があるかどうかの判断をすることも必要だったのだ。またどうしたらそのプロジェクトは成功するかを積極的に考えることもチャレンジだろうな。


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自己啓発のキメ手は・・・読書、耳学問、旅行の三つ。
「街に学ぶ---問題意識とは何か」扇谷正造著より。
これは大宅壮一氏の言っていたことだそうだ。またIBM初代社長のワトソン氏によれば、1,read 2,listen to 3,discuss 4,observe 5,think の5つだそうだ。
それらは筆者によると順に、本を読め、よく人の話を聞け、人と話し合え、よく物事を観察せよ、そして考えよ、だった。
この二人に共通していたことは、読書と聞き上手ということで、これが自己啓発のキメ手だとわかる。さらに、ワトソン氏のいうthinkは前の4つにすべてかかっていたのだった。
つまり、これを方程式にすれば、think×(read+listen to+discuss+observe)ということだった。こうすると実にわかりやすい。
扇谷氏によると、落とし穴は聞くことだった。今まで学校では聞き方については教わらなくても用が足りてきたからだ。これからは聞くというより、聴くという心構えが必要なのだろうな。

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この次に会ったときは笑顔で話し合えるような別れ方をせよ・・・
「街に学ぶ---問題意識とは何か」扇谷正造著より。
インタビューという言葉は一般の人にはあまり身近ではないが、人と親しくなろうと思えばある程度相手のことを知っておくことも必要になる。つまり相手への用意と自分の用意がポイントにもなるようだ。
もしビジネスの商談なら、あらかじめ相手の会社の概要程度は知っておくことは当然だろう。また相手個人についても知っているならより強みとなるかもしれない。またその方がよりスムースに話は進みインパクトも与えられる。
とくに初めての相手の場合は、事前の準備がその後の進み具合を左右する場合があるだろう。また大事なことは相手から聞きとるだけではなく、相手がどんな情報を求めているかを見極めて相手の望む情報を用意することもポイントだった。
そのことで待たれる人になれるかどうかも違ってくる。扇谷さんは朝日新聞社に勤務して後に週刊朝日の編集長もしていたが、インタビューの最大の眼目は、「会うときには、“生涯の友と思え”」ということだった。だからこそ、一回の出会いを大切にすることが必要だったのだ。
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生涯学習のキメ手の一つはメモ・・・
「街に学ぶ---問題意識とは何か」扇谷正造著より。