病気のおもな原因は、よくない生活習慣にほかならない・・・

「生きるのが楽しくなる15の習慣」日野原重明著より。
今では誰でもが知っている「生活習慣病」という名称は日野原氏がつくりだしたものだった。かつては成人病と言っていたものだ。
病気の原因は自分のつくった生活習慣にあると思えば、やはり習慣を変えねばと思ったりもするものだ。
誰でもが精密に検査をすればどこかしら、ひっかかるところもあるに違いない。しかし、いちいちそれを気にしていたら気力もなくなりそうだ。
だからこそ普段からの予防は大切になってくるのだろう。一度ついた習慣を変えるのはかなりの努力が必要そうだが、それをどこまで頑張れるかがポイントのようだな。

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良い習慣には利息もついてくる。
「生きるのが楽しくなる15の習慣」日野原重明著より。
この利息とは、いったいどういうことだろうと、ちょっと気になった次第。まずは体に良い習慣を身につけることが第一歩だろう。
すまりそれは、バランスのとれた食事、や適度な運動の習慣ということになる。それは物体に力を加えて動かすのとも似ている。
そうすれば、健康は約束されたようなものらしい。さらに、それがしっかりと習慣となれば、健康になり、心までも明るくなるそうだ。
体調が悪ければ気持ちまで沈んでしまうのは当然だ。しかし、体のためにいい習慣は、同時に心にもいい影響を及ぼしてくれるというのが利息の部分だったのだ。

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これまでに得てきた知識や体験を、子どもたちや若者に伝えるのは、人生の先輩として大切な仕事。
「生きるのが楽しくなる15の習慣」日野原重明著より。
筆者は現在100歳だが、この本を書いた当時は90歳をいくつか越えた頃だったらしい。そして、氏は60歳達した人に決まってするアドバイスが、上記フレーズだったのだのだ。
そして、氏自身も90年以上も生きてきたのだから、これまでに得た知識や知恵を次世代の人々にもきちんと伝えたいと思っていた。
その一つとして、新しいことにチャレンジすることを薦めていた。チャレンジすることを恐れなければ、やがて才能が花開くことも訪れるはずだという。
また氏は、好奇心と興味は若さの象徴だとも語る。たとえ体は老いたとしても、新しいことに興味を持てれば本質的には若い人らしい。

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あらゆる「仕事」は「アイデアを出すこと」だ。
「アイデア革命」齋藤孝著より。
この本のサブタイトルには、“アイデア連発の人はここが違う!”とあった。仕事でのアイデアというとなんだか商品開発や大きなプロジェクトを連想してしまいそうだ。
しかし、ここでは別にそれほど大きな意味合いはなかった。たとえば売上げを伸ばすための工夫や日々の仕事の改善なども含まれていた。要するに現状維持ではまずいと思ったときに考えることでもあった。
ちょっとした工夫なら誰にでもできるはずだろう。だからこそ、あらゆる仕事はアイデアを出すことだと言っているのだ。アイデアが活かされてこそ仕事のやりがいも出てくるとも言えそうだ。
ここには本田宗一郎の言葉もあった。「・・・数億の設備投資金よりも、数千人の労働力よりも、一人の秀でた生産手段の発明発見が、能率を高めることがありうる。・・・」
確かに、今使っているパソコンにしても仕事ではIT化が進んで業務の効率化も大幅にアップしていることを思えば、頷ける。いずれにしてもゼロからの出発は難しい、何ごとも積み重ねが大事なことだろう。

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私たちはアイデアの出し方というものを学んでこなかった。
「アイデア革命」齋藤孝著より。
そう言われてみれば、小学校から大学までの学生時代には、そんな科目はなかった。また誰もその重要性については語っていなかったことにも気づく。
しかし、実際に仕事で職場にでてみれば、アイデアによって仕事の成果も効率も大きく異なってくるものだ。特別な才能などなくてもちょとした工夫なら誰でもその気になれば思いつくはずだ。
それもいきなり思いつくはずはなく、過去の経験の積み重ねがあってこそ、ひらめいてくるものらしい。日々のこころがけが大事になってくるようだ。
話はややずれるが、ここに面白いたとえがあった。ノーベル賞を受賞した小柴博士が、「アインシュタインモーツアルトはどちらがより天才か」ということについての話があった。
結論的にはアインシュタイン相対性理論は彼でなくても後世の誰かが発見した可能性が高いが、モーツアルト音楽は彼にしかつくれないから、モーツアルトのほうがより天才」ということだった。
どちらも天才には違いないが、あえて比べるなら、オンリーワンのものを生み出す可能性の人をより天才だと考えていたのだ。これは頷ける。いずれにしてもアイデアは理論の積み重ねの上に生まれるそうだ。

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「果報は練って待て」
「アイデア革命」齋藤孝著より。
思わずこのダジャレに座布団一枚!と言ってしまいそうだが、本田宗一郎の名言だったらしい。「練る」とはさまざまな状況を想定して考えるということだった。単純に思いついたことではまだまだ甘いのだ。
思いつきは誰でもできるのだろうが、問題はそこから先にどれだけのオリジナル性を加えられるかかもしれないな。ここでのタイトルは「アイデアは身体経験をもとに“練って”出せ」となっていた。
日々の日常の仕事でも、練るということはあまりしてこなかった。状況が身体経験としてしみ込んでいれば、自分自身も実験材料になるらしい。
たんに頭の中で浮かび上がったことだけでは、思いつきに過ぎない。問題はその先だった。しばしば周囲が反対しても練り上げたアイデアだからこそ成功したという例も
あった。
誰もが満場一致で賛成した企画だからといって、成功するとは限らない。それは無難で面白味がないからだとも言えそうだ。独創的アイデアはそこにはないのだろうな。