その話は、「相手を元気にできるか」・・・

『「わかった」と言わせる説明の達人に変わる本』中谷彰宏著より。
これは筆者自身が胆に銘じていることだった。つまり説明したことで相手を元気にすることだったのだ。説明と言えば、たんに相手に理解してもらえればそれで十分なはず。
しかし、さらにその先を考えていたのだ。できればその説明で元気になってもらいいたいという。これはかなりレベルが高そうだ。
いろいろな機械のマニュアルを読んでも決して元気になるkとはない。もしそれを読んで、元気がでるならうれしいものだ。
パソコンのマニュアルを読んでも面白くない。話や説明書で元気になるというのは、自分自身の経験を通して楽しさを伝えられるかということでもありそうだ。
そのためには具体的かつ簡潔であるということも必要だろう。ただたんに順番通りに説明したり、箇条書きにしてあればいいというわけでもないだろう。

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マニュアルの説明は元気がなくなる。
『「わかった」と言わせる説明の達人に変わる本』中谷彰宏著より。
(前日のつづき)
それに対して青春論は元気がでるという。筆者のベストセラーに「面接の達人」がある。それまでの面接に関する本では、こういうことがあるから、こういうことを言わなければいけないという説明だったらしい。
それでは確かに面白くもなんともない。しかし、「面接の達人」は読んだ人が元気が出る青春論だという。読んだことはないからわからないが。
実用書ではあっても、面接はこうすれば面白いという趣旨で書いているようだ。つまり読み終わった人が元気が出ることをめざしていたのだ。
もし、読み終わって明日からのやる気が出てくれば、それはもうけものと言えそうだ。今後もし説明する必要があったら、マニュアルのような味気ない説明は避けたいと思った次第。

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それを人に語りたいと思わせる本・・・

『「わかった」と言わせる説明の達人に変わる本』中谷彰宏著より。
(前日のつづき)
これもまた筆者の考え方だった。今までたくさんダンスの本を読んできた筆者は、どれも足型がたくさん書いてあって、なんだか難しそうで終わってしまったという。
つまりこれでは説明としては失敗だったのだ。趣旨はできたとしても、「やってみよう」という気持ちにならなければ、意味がないということになる。
読んでむずかしそうとか元気がなくなったとしたら、その説明は失敗だと判断してもいいようだ。中谷氏は、もう1回最初から読み直してみたいと思われるような本を目指しているようだ。
本ばかりでなく、人に話したらそれをまた別の人に語りたくなるような内容であればベストなのだろう。たとえそれが雑談であろうとも、もっと聞きたいと思ってもらえるかどうか・・・
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虎の威を借りるときには、その虎がどんな虎なのか、はっきり示さなければならない・・・
「ズルくやれば50倍成功する」内藤誼人著より。
「虎の威を借る狐」は誰でもが知っていることわざだ。ここでは、偉人の名前や格言を人前で披露することで自分を大きく見せられるというものだった。
勝手に偉人の名前を持ちだして、その人の言った言葉を引用すると、それだけで相手はその言葉に「権威」を感じてしまうらしい。
心理学的には「権威効果」と呼ぶらしい。そんな言葉や理屈はどうでもいいのだ。ただし、ここでポイントなのは、それを正確に引用できるかどうかだった。
たとえば話の流れで、「スティーブ・ジョブズの有名な言葉に『ハングリーであり続け、愚かであり続けろ』というのがあるけど、まさにその通りだね」というふうに引用すれば、知らない人には何故か権威を感じるようだ。
さらに国籍、引用元の本の名前、周辺情報などもできるだけ多く覚えていられればなお真実味が増してくるという。つまり引用力ということになるかな。まあこれがズルいと言えるかどうかは分からないが。

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お世辞は「褒めること」が大事なのであって、その言葉はさほど意味を持たない。
「ズルくやれば50倍成功する」内藤誼人著より。
この章のタイトルは「抜け目ない立ち回り術 タヌキ親父の処世術」となっていた。いかにもズルそうな感じがする。そこでは褒めるということも重要だったのだ。
しかし、いきなり褒めるといってもいったい何を褒めていいのか分からないことも多い。筆者は「お世辞には中身はいらない!」とまで言う。
要するに褒め言葉の内容よりむしろ「褒めてもらう」という行為に対して喜びを感じるものらしい。そうえいば、ちょっとしたことでも褒めてもらえればその一言をあと後まで覚えていたりするものだ。
しかもその人に対していい感情を持ちやすい。逆にけなされたりすれば、それも忘れにくいが、その人にはいい印象は持てないものだ。
たとえば、「さすが、すごいですね!」と言われても「美辞麗句を並べても、褒めることには違いはないようだ。プレゼントも値段よりその気持ちがうれしいもの。褒めることはまた言葉のプレゼントとも言えるかな・・・

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人間関係は基本的に、「ギブ&テイク」で成り立っている・・・
「ズルくやれば50倍成功する」内藤誼人著より。
ここでのズルい考え方は、嫌な仕事をかわすにはどうすればいいのだろうか、ということに対しての方策だった。
できれば人に頼めればいいのだが、それをどうするかということについて、まずは人脈がなければならないということだった。気心の知れた頼みやすい人がいなければもうお手上げだ。
そして、普段から強固な人脈をつくっておくには、優しくして、たくさんの恩を売っておくことだった。相手の仕事を手伝ってあげる、仕事のカバーをしてあげるなどだ。
いい人脈は常に「ギブ&テイク」によってしか続いていかないということだった。将来ラクをしたければ、まず恩を売っておくことだった。ギブ、ギブ、ギブ・・・をくり返すか・・・