相談するための説明は聞いてもらえる。

『「わかった」と言わせる説明の達人に変わる本』中谷彰宏著より。
ちょっと長ったらしい本のタイトルになっていた。たとえ知っている人からでもいきなり「説明したいことがあるので」と言われたら、なんとなくいい話ではなさそうな気もする。たいていはロクな話ではない。
いい話なら、その場で簡単に口に出せるはずだろう。ということで、大事なのは説明と感じさせず、相談する姿勢だったのだ。
「これは相談なんですけど」といえばややほっとした気持ちにもなれる。それが説明でも相談として受け取ってもらえるからだった。
人から突然、話があるんだけど時間はどう?などと言われたらもうそれだけで、いったい何の話だろうと不安になってしまうもの。何か押しつけられそうな気分にもなる。
それが相談に乗ってもらいたいことがあると言われれば、なんだか頼りにされているような気持ちにもなってくる。その差は大きい。またそのほうが話を素直に聞けそうだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
自分が使ったことのない商品は、説明できない。
『「わかった」と言わせる説明の達人に変わる本』中谷彰宏著より。
説明でも「わかりにくい説明」はしばしばあるものだ。それは相手に理解してもらおうという熱意がない場合だったりする。
説明する側が本当に興味がなければ、きっちりした説明はできないだろう。自分が本当に面白いと思った映画なら、説明する時の熱も違ってくる。
商品もたんにマニュアルや見本で知ってるだけよりも、それを使いこなしている人の説明のほうが完結だったりするものだ。
よく知らない人は、すべてを同じレベルで説明しようとするから、聞いている方はどこがポイントかはわからない。
しかし、その商品を熟知している人の話は、ポイントを知っているので、わかりやすい。余計な説明がないからだろう。
またそんな人から説明されて、初めてこの人から買ってみようという気にもなる。CMだけでは限界がありそうだ。また逆にその商品にのめり込み過ぎて詳し過ぎるのもいただけないが。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
すぐれた説明は、最小のユニットが1分・・・
『「わかった」と言わせる説明の達人に変わる本』中谷彰宏著より。
もし、説明したいことがあって、1時間の時間をどうかといっても、すぐにはイエスとは言ってくれないだろう。それが、1分であればOKになる可能性は大きい。
しかし、実際は1分では無理だと思ってたいていの人は降りてしまうようだ。こんな時は、1分の説明を積み重ねていくといいようだ。
1時間を1分×60と考えるのだった。同じようなことを懲りずに何回も説明することで相手は理解していくという理屈だった。
つまり60分かけて、1つのことを説明するより、1分でできる説明を60回繰り返すほうが納得してもらえるようだ。電話でも1分だけいいですか?といわれれば、その場の雰囲気でまあ、いいですと言ってしまいそうだ。
もし営業の現場でも学校の授業にしても、長時間ですべて詰め込んで説明するより、短い時間の単位で何度も繰り返し説明した方が相手は理解しやすいだろう。
そのためには話す側も、しっかり理解して要領よく説明することがで必要だとも思える。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1分以上かかる話はうわさ話にも口コミにもならない。
『「わかった」と言わせる説明の達人に変わる本』中谷彰宏著より。
確かに説明するのに1時間も必要なことなら、口コミにはならないだろう。筆者は、口コミで伝わるもにはエネルギーを持っているという。
「実はあれ、本当はこうらしいよ」という情報は、短くてもしっかりと口コミ伝わりやすいものだ。それが、長い説明を要するなら、途切れてしまう。
ということで、短い説明は、長い説明に勝ると言っている。テレビCMのコピーでも短いものほどインパクトがあって頭に残りやすい。
理屈よりも先に、説明が感覚で頭に残っているのだろう。逆に考えれば、口コミにのせたいと思う情報があれば、なるべく短くすべきということになるか。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・