3033運動。

寝室の部屋のドアに2年前から貼ってあるチラシより。
このチラシには「くらしに運動・スポーツの習慣を!」というフレーズがある。「3033」とは運動を“1日30分、週3回、3か月間”続けようというものだ。こんなことははじめから無理だと承知している。
しかし、いつもそれを眺めるだけでなにもしていなかった。ならば、せめてパソの前にエクササイズでもしようと思い立ったのだ。要するにちょっと運動不足の日々が続いているので、お手軽に体を動かそうという思いつきに過ぎない。
どうしても、目の前にパソコンがあるとスイッチを入れてしまいだらだらと時間を過ごしてしまう。たとえ数十分でも。ならば、パソコンにスイッチを入れる前にとりあえずちょっとだけでも運動を取り入れてみることにした。もちろん時間の余裕をみなければならないが。
やることは、ダンベル体操、スクワット、ラジオ体操などを適当に組み合わせている。やった日はカレンダーに丸をつけている。毎日必ず継続するなどという大それた目標などはじめから作らない。疲れたときや気持が乗らないときは無理をしない。
まずは、1週間をめどにやっている。時間にして15分か20分程度。でもうっすらと汗ばんでくる。今日でようやく4日目になった。あと3日で1週間だが・・・

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単純な構造なものほど精密につくらないと機能しない。
「道具にヒミツあり」小関智弘著より。
まずは、ひみつが漢字の秘密でなくて片仮名のヒミツとなっているのもちょっと気になるところ。ヒミツと書けば意外性やことばの広がりもでてくる。
もし、小説のなかの会話文などでも、問いかけに対して答えるとき「それはヒ・ミ・ツ・・・」などと書かれていたらどうだろう。漢字の秘密よりやや明るささえ感じられてもきそうだ。
身近なボールペンのことを書こうと思っていたのだが、前置きが長くなってしまった。ボールペンの構造はシンプルなもの。基本は直径2ミリくらいのパイプ状のホルダーとその先頭に入れるボールとインクの入ったタンクの3つの部分の組み合わせでできている。
ふだん何気なく使ってはいるが、これも組立の精度が「超」のつくほど精密でなければスムーズには書けない。字を書くときのボールペンの回転速度は時速200キロで走る車のタイヤの回転に等しいというから驚きだ。ボールペンの球の直径は1ミリあるかないかの大きさでしかも、完璧な球でなけばならない。
だからこそ、単純な構造のものほど精密につくらないと機能しないということになる・・・のか。


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「丈夫で長持ち」・・・そのありがたみに気づくことは稀である。
「道具にヒミツあり」小関智弘著より。
これだけなら、かつてヒットしたCM「亭主元気で留守がいい」というフレーズを連想してしまう。きっとうちでも言われていることだろう。(それはお互いさまかもしれないが。)
ところで、これはなんとファスナーのことだった。この部品のようなものも道具というジャンルに入るらしい。チャックともジッパーとも呼ばれている。あまりに日常化したものだからこそ、そのありがたみを忘れてしまっている。
全世界のファスナー生産量の50%を占める代表的メーカーといえばYKKだ。実にすごいシェアーでもある。町工場から出発した工場だったが、YKKグループとして世界70か国に120社、従業員4万1千名を超える会社に成長していた。
またファスナーの強度も強くいろいろな所にも使われていたのだ。サーファーや漁業用のウェットスーツ、人工芝をつなぐ、サーカスなどのイベント会場になるエアーテントなど。
1969年7月20日アポロ11号が人類史上はじめて、月面に着陸したときの宇宙服の気密ファスナーもYKKがつくっていたとある。また変わったところでは青函トンネルでも、絶対に水の漏れないファスナーが使われているという。
日常では財布やバッグ、ズボンなどで何気なく毎日のように使っている。ズボンのファスナーテストには1万回の開閉を繰り返すという。実に便利でありがたいもの。そういえば、チャックというのは日本の巾着(袋)をもじった造語だとか。



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発明は必要の母?
「道具にヒミツあり」小関智弘著より。
ふつうはその逆の「必要は発明の母」というのが一般的だ。しかし、ものづくりの現場では必ずしもそうではないようだ。たとえば、iPodは手軽に音楽を聴きたいという要望があって、それに応じて開発されたのではなかった。
iPodが開発されたので、多くの人がそれに飛びついたという形でもあった。任天堂Wiiにしても、いろいろな機能があるから人はそれを楽しもうとしている。商品開発が先で(そんなに便利で楽しいならと気がついて)人は後から必要だと気がついたのかもしれない。
ある工場では直径0.01ミリのドリルを作っているという。しかもそれで実際に金属に穴をあけられるのだ。こんなふうに小さな工場の人たちの中には、考えようによっては用途不明に道具をむしろ積極的に作っている人がいるようだ。
自分たちはこれだけのものをつくれますから、これを使った新しい用途を考えてみてください、と言っているのだ。日本の技術力の大きさでもありそうだ。必要に迫られて考えだされるものより、むしろ夢がありそうな気もするが。
そういえば、インターネットがあったから、またブログがあったから日記やコミュニケーションでもやってみようかな、と考えたりするのもちょっと似ていそうだが。