一年分のブログは履歴書よりも雄弁。

「PRESIDENT」2007.3.19号より。
“〜最近は応募者のブログを何か月分も読んで採用の判断を行うことが増えています。”と述べているのは「(株)はてな」の近藤社長だった。
まあ、インターネット業界ならブログもそんな使い方をされているんだな、とちょっと驚き。たしかに、一枚のぺらぺらな履歴書に比べれば、もしその人が一年間にわたって書いたブログがあれば、書いた人の人物像も浮かび上がってきそうだ。
逆に応募者からの立場で言えば、面接の際に「詳しいことは私のブログをご覧いただければ・・・」なんて言えたらちょっとカッコイイかも。
ブログには自動的に日付が入るので、一年分のものは一日で簡単にでっち上げるというわけにはいかない。その人物が何に関心を持ち、どう感じたか、趣味から遊びまで幅広く伝わりそうだ。
今後はネット業界以外でも、採用の際にはブログの提出が増えてくればいいのにと思った次第。(まあ、私には関係ないことだが・・・)

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直感と山勘との決定的な違い。
「PRESIDENT」2007.3.19号より。
鹿屋体育大学の児玉光雄教授によれば、“山勘はいわゆる当てずっぽうで、何のキャリアにも裏づけられていないもの。一方直感は過去の成功、失敗体験などを積み重ねてきたキャリアがあるから無意識に浮かんでくるもの”だという。
つまり、直感のほうが当然正しいことが多いことになる。山勘はいいかげんでも、直感はそうでもない。むしろ直感力を積極的に磨いて行くことが、今後仕事をしていく上でも必要に思える。
まったく別のページでは、42年間記者として経験を積んできた鳥越俊太郎氏がちょっと面白いことを述べていた。それは「料理人が調味料をいちいち計量したりしないように、私が一番大事だと考えているのは直感です」という部分だった。
完成されたマニュアルよりもむしろ豊富な経験があるからこそ、気づきがあるのだろう。それがまた説得力につながるのかもしれない。ベテラン刑事が犯人を捜せるのも鋭い直感があればこそかも。
すでに頭の中に残っている多くの判断材料が、気づく力、実現する力の元となっているのだろう。何ごとも一朝一夕にはいかないものかな・・・


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デジタルに依存することの弊害・・・
「PRESIDENT」2007.3.19号より。
仕事でもパソコンに向かっている間に、知らず知らずのうちにかなりの時間を費やしてしまうことがある。こんなデジタル化されたデータ、資料を眺めているだけでは実際には大した仕事をしているわけではない。
ところが、それで仕事をした気分になってしまうことが恐ろしい。すでに誰もが知っている情報を切り貼りし、最新ツールで体裁よく仕上げてもその内容が本当に付加価値があるかどうかは疑問だ。
人の琴線に触れるものは、むしろアナログなデータや資料だったりする。たとえば、現場の人の声を実際に聞いてみれば、結果として出てきたデータ以外のものも見えてくる。
創造的な発想は、意外にも手書きの落書きやメモから生まれることのほうが多い・・・かも。(何の価値もないこんな日記も、ちょっとした手書きのメモを元にしていたな)