お客が「もらって当然」と思う限り、お客の心に感動と感謝は生れて来

「失われた売り上げを探せ!」小阪裕司著より。
ここにはあるゲームセンターや遊具施設の経営者から聞いた話があった。ある日、「ご来場者にもれなくキティちゃんかポケモンの風船をプレゼント!」という集客企画をしたときのこと。
お客さんはズラーッと並ぶもののもらっても誰も感謝しなかったという。それどころか、早くしろとか、違うのが欲しいと文句を言われたようだ。無料プレゼントをして、その上お客さんに怒られたら従業員もつまらないもの。
そこで、ある遊具に乗ってくれた子供に、降りるときに風船を手渡すようにしたのだ。「は〜い乗ってくれてありがとう」と言って。すると今度はお父さん、お母さんみんな大感激だったという。
同じ風船でもやり方次第で、こんなに感謝の度合いが異なってくるものなのだ。ここには感動と感謝のメカニズムがあったようだ。この風船プレゼントが“思いがけないこと”だったからこそ、感謝の気持ちが生れている。
結局、ただあげるだけでは感動と感謝は生れてはこない。あげるほうも気持ちよく、もらうほうもまたウレシイと感じればベストってことなんだろう・・・な。(つまり、ちょっとしたサプライズがあるプレゼントは感動を呼ぶ・・・な〜んてね。)