飛躍の原動力はニーズではなくウォントだ。

「生きること 学ぶこと」広中平祐著より
しばしば聞かれる言葉に、「お客様のニーズをつかめ・・・」というのがある。私個人的にはこの表現にいつも違和感を感じていた。
氏によればニーズとは要するに過去の知識から割り出した必要性だけのものだという。だから何か新しいものを生み出す場合(創造的な仕事)にはそれではあまり意味をなさない。
とくに創造活動の場合には、飛躍というものが必要になってくる。そして、むしろウォント(自分の内部から出てくる必要性)こそがポイントになるのだ。そこで、飛躍の原動力はニーズではなくウォントだ、の意味が理解できそうだ。
もし、マーケティングで考えるなら消費者の欲望(ウォント)をいかに刺激し、またとらえるかが企業の将来を左右するに違いない。
場合によって本来はウォントというべきところをニーズと言ってしまうから曖昧になってしまうのだろう。