本当にあきらめない人の強さとは。

本当にあきらめない人の強さとは。
『「あきらめる」健康法』小林弘幸著より。
サブタイトルは自律神経を整える、とあった。筆者は長年この研究をしている医師だった。ここで例として述べられているのは、矢沢永吉さんだった。還暦を過ぎてもスーパースターの代表だろう。
矢沢さんはかつて信頼していた人間に何十億と横領されてしまったが、その後しっかりと復活している。その強さとは、人を恨む気持ちを抑えて、悪いのは自分でチェックしていなったからだと自分のことと気持ちを切り替えられたことだという。
すべての責任を自分が負い、ひたすらステージに立ち続けて、長年かかって借金を完済してしまったのだ。誰もができることではないだろう。
ポイントは「誰かのせい」ということを「あきらめた」からこそ真の「あきらめない勇気」を持てたと筆者は述べていた。
心配事やネガティブな感情はストレスになり、自律神経の乱れは、心と体に大きく影響をおよぼすものだと小林氏は指摘している。気をつけたいものだ。

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ギブアップすることが「あきらめ」ではない。
『「あきらめる」健康法』小林弘幸著より。
「あきらめる」というと、物事を途中で投げ出してやめてしまうことだと考えるが、そうではなかった。漢字では「諦める」となるが、これは「明らむ」を語源としたのだ。
ものごとを明らかにすることだった。
ストレスのない人は誰もいないという。問題はそのストレスに振り回されないことが大事なことだった。ストレスの原因を明らめて、心と体を健康状態にすることがポイントだった。
いろいろな選択肢があると、心は迷って自律神経のバランスを乱してしまうという。ということは、ほかの選択肢を「あきらめる勇気」を持つことが必要だったのだ。

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「あきらめる勇気」
『「あきらめる」健康法』小林弘幸著より。
この勇気でノーブル賞を受賞した山中伸弥教授につて述べられていた。氏は素晴らしい才能に恵まれていた方だが、手術が苦手だったそうだ。そこで臨床医をあきらめて基礎研究に移られたという。
小林氏はこれはものすごい勇気だと思わずにはいられないという。基礎研究は収入も少なく研究費の獲得もままならないからだった。食べていくことさえも難しくなるというリスクもあったのだ。
しかし山中氏はそのリスクを負うことも覚悟の上で、そこならいきいきと輝けるという場所を選んだのだった。
これもあきらめたからこそ大輪の花を咲かせることができたと小林氏は述べていた。