商いというのはもとは秋の内と書く。

商いというのはもとは秋の内と書く。
「頭の財産28の増やしかた」藤本義一著より。
これは初めて聞く説だった。この本の副題には、「自分を生かす知恵袋」とあった。こう書かれているとちょっと気になるものだ。
商いでは、自分の時間を守るというのが、一番大事なことだと述べている。収穫期間は、4その時期しかないから、その時期にほかのことをやっていてはタイミングを失ってしまうということだった。
船なら沖合に出ていく風がなくなってしまったら無駄になるという。だからいま乗っている風の中で自分が商いをしているという自信をもって時間を刻んでいけということだった。
なるほどと思わせられる。

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商いは笑いである。
「頭の財産28の増やしかた」藤本義一著より。
大阪には「商は笑なり」という言葉があるという。これは両方とも笑って納得したらそれでいいじゃないか、ということらしい。
別の表現をすればウィン、ウィンの関係ともいえるだろう。売り手も買い手もどちらも喜べれば最高の商売といえる。しかも、それで会社に利益をもたらせたら、ウィン、ウィン、ウィンで3か所で得をしたことになる。
笑芸というのがあるが、大阪では吉本興業が有名だ。多くの芸人がしのぎを削っている。だから切磋琢磨してレベルの高い笑いが磨かれていくのだろう。これもまた商は笑なりともなっている。
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ものごとをまず、観察・考察・推察・洞察をして人生観を得よう。
「頭の財産28の増やしかた」藤本義一著より。
いつか藤本氏の別の本でも、このことは読んだことを思い出した。文章の原点は略して観・考・推・洞だという。
イデアといっても単なる思い付きでは意味がない。ものごとを見る場合、上記の4つの要素を考えたほうがいいとアドバイスしている。
たとえば、花が咲いているというのは観察に過ぎなかった。どうしてこんなところに、と考えるのが考察だった。またこの花がここに咲いているなら、これに類した植物がこのあたりにあるはずと推察して歩き回れるという。そして、花を見ているうちに、風流心が動けば、洞察だという。それが藤本氏が言う人生観だそうだ。実に深い考えだった。

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アイウエオで生きると自分が面白い。
「頭の財産28の増やしかた」藤本義一著より。
これはいったいどういうことだろうと気になった。仕事や商売をするときの精神として考えていた。
ア・・・アイデア。イ・・・インタレスト。ウ・・・ウォーク。エ・・・エキサイティング。オ・・・オーナーシップ。だった。
自分で作ったアイデアであること。それに興味があるか。そのために時間をつかってあちこちに行けるか。それをやっている時に、やっているという燃え上がりがあるかどうか。オオーナーシップとは、作品ができた時または売れたときに、自分の力でやったとう喜びがあるかどうだった。
確かに、これがすべてできればどんな仕事も楽しいだろう。5つのうち4つが揃っていてもいい方だった。