出来事は選べないけど、感情は選べる。

出来事は選べないけど、感情は選べる。
「怒らない人は、うまくいく」中谷彰宏著より。
こんな考え方はしたことはなかった。出来事とはたとえば、レストランで食べたい料理が品切れだったというようなことだった。
その時にムッとするかニコッとするかは感情次第だった。それは自分で選べることだった。別にムッとするのが当たり前だと考えることではなかった。
ニコッとするのも選択肢だったのだ。いくらムッとしたところで、事態が変わるわけでもなかった。むしろ相手も不愉快になってしまうものだ。

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怒られた人は、怒った人以上に、怒る。
「怒らない人は、うまくいく」中谷彰宏著より。
確かにそれは言えるだろう。怒られれば気分は悪くなる。すると怒りたくなってしまうものだ。ああ言えばこう言うが続いてしまうのだ。
そのうち、言い方が悪い、態度が悪い、対応の仕方が悪いなど本来の問題からそれてしまうことも多いだろう。それが怒りを増幅させてしまうのだ。
起こらないコツは、単純に怒り返さないことだという。
客観的に見えているうちは、怒ることはないようだ。怒りっぽい人は、客観というと「人からどう見えるか」だと思ってしまうようだ。
正しい客観は、「離れたところで、自分が自分を見ることだった。つまり、自分が自分を冷静にみることができているうちは、怒ることはないのだった。

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精神論では、物事は解決しない。
「怒らない人は、うまくいく」中谷彰宏著より。
この精神論で一番多いのが、おそらく「努力」とか「一生懸命」だろう。そうすることで、自分が何かをやっている気がするだけだったのだ。頑張っているというの、も漠然とした言葉だ。
筆者は、「精神論を具体的な工夫にすること」で、怒りはおさまるという。「ちゃんとやっている」といっても、具体的にどういう工夫をしているかは不明だ。
何をいつまでに完了するのかがはっきりしていれば、動きやすい。「できるだけ早く」は曖昧な決め方だった。売り上げを上げようとするなら、そのために具体的に何をどうやっているかが明確になっていなければ、何も期待できないだろう。