「経験」というのは何よりの武器。

「経験」というのは何よりの武器。
「雑談力」百田尚樹著より。
これは話が上手くなる一番の方法だと筆者は述べていた。もちろん話だけではなくすべてのことに言えることだった。しかし、ふだんは意外にそれを忘れてしまっている。
人に面白いと思われる話を披露する場合、事前に何度か同じ話をして、人が面白がったところをさらに膨らませて、退屈したところを短くすればいいのだそうだ。
そこで、かつてのタレント島田紳助の例を出していた。彼は座談の名手だそうだ。彼の場合はローカル番組で練習をして、どのネタが受けてどのネタが受けなかったかを見ていたのだ。それでメインの番組でそれを披露していたらしい。なるほどと頷ける。
落語かも。ネタを何度も高座にかけているうちに上達していくのだった。それで間や盛り上げ方、話のテンポを考えているらしい。話芸以外でもピアニスト、バレリーナ、大道芸などパフォーマンスはすべて同じ要領だったのだ。

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とっておきの練習法・・・映画や小説の話をする。
「雑談力」百田尚樹著より。
面白く話をするためには、まず自分がよく理解していることが先決だった。自分がいくら感動しても、それをしっかりと人に伝えるのはそうそう簡単ではない。
どこの部分から話すかも大事なことだろう。細かい部分を話しても全体はわかりにくい。まずは映画の全体像をしっかりつかむことだった。
たとえば、「七人の侍」なら、「この映画は、戦国時代に貧しい百姓のために立ち上がった無名の七人の侍たちの物語です。・・・」というふうに始めればわかりやすいようだ。
見た映画について人に話すためには物語を頭の中で再構築することが必要だった。それはどんな話をする際にも役立つという。

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「伝える」側に立ってみよう。
「30分の朝読書で人生は変わる」松山真之助著より。
ここでは読んだ本の内容について、どこでそう人に伝えるかということについて述べられていた。大きく1、リアルの場で伝える。と2、ネットで伝える。の2種類があった。
リアルの場とは、友人や家族に話してみることがある。また読書会に参加するのもあった。簡単なのは身近な人に話すことだろう。
ネットでは、ツイッターフェイスブック、ブログ、メールマガジンなどがメインだろう。私はFBとブログはやっているが、継続できているうちは面白い。また反応があると励みにはなるものだ。
書き方のポイントは次の3つだった。何について書かれた本であるか。書写は何を主張してのいるのか。自分自身はどう感じたか、の3点を中心にまとめると書きやすいそうだ。

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“楽しい”の種をまけば、いつか花開く。
「30分の朝読書で人生は変わる」松山真之助著より。
「伝える」際に気をつけることは、「楽しみながら伝える」ことだった。だから、仕事に結び付くかなとか、人脈を増やそうと考えてはいけなかった。純粋に相手が喜ぶかどうかだけを考えて自分が楽しんで伝えればよかったのだ。
確かに自分が考えたことを伝えることは楽しいことだった。しかもそれが自分独自のもので人がやってないことならなおさらやる気も起きる。
かつて営業の仕事をしていた時には、そんな考えでハンドメイドの粗品を考えてコミュニケーションを楽しんだものだった。結果的に仕事が実にスムーズに進んだことを思いだせる。しかもやったことが形として残っているのはありがたいとも思える。
単にその時の営業数字が上がって評価されようとも、半年ごとにご破算になってしまい。またゼロからのスタートになってしまう。やったことは何も残らない。どうやったかもいつしか消えてしまう。
しかし、手作り粗品は目に見えるものとして残せる。書いたものは紙でもネット上にほとんど残っている。その頃何を話題に話したかもそれを読めば思いだせる。