誰にも予想のつかない話からスタートする。

誰にも予想のつかない話からスタートする。
「誰からもYESと言われる心理術」内藤誼人著より。 
他人を説得しようと思うなら、まず出だしに「予想もつかない」話をもってこないと、絶対に相手は耳を貸してくれないという。そういえば、かつて販促広告などでも人の注意を引くことがスタートだと学んだことがある。
その時はアイドマ(AIDMA)ということを覚えたものだ。アテンション、インタレスト、デザイアー、メモリー、アクションの略だった。
最初にグッと関心をもってもらうことが大切だった。そうすることで説得効果も増してくるようだ。相手が聞き耳を立ててくれるような話を最初にしてこそ、最後まで聞いてもらえるのだった。営業も同じことだろう。

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「おまけ」がつくと、人間はずいぶんとトクをしたように感じてしまう。
「誰からもYESと言われる心理術」内藤誼人著より。
テレビショッピングではよく見る光景だ。値段を安くしておいて、「今回はさらに・・・をお付けいたします」というフレーズだ。
場合によっては配送料が無料になるだけでお得感もある。そうなるなら、ぜひこの機会を逃したくないという心理をついたものだろう。おまけは心理的満足感を感じるものだ。
どんなにつまらない粗品でもあれば嬉しく感じるものだ。しかも、それが限られた人あるいは選ばれた人だからということになれば価値は上がるだろう。
かつて営業をしていたときにも、既製品ではない手作り粗品をつくってコミュニケーションを図っていたことがある。確かにそれによって営業活動もスムースに行った気もする。ポイントは手を変え、品を変え継続することだろう

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怒りっぽい相手の場合・・・事実だけを話す。
「誰からもYESと言われる心理術」内藤誼人著より。
クレームなどで相手が不満を抱えて怒っている時には、ついこちらも感情的になってしまう。しかし、大変なことだがそれを抑えなければならない。
そんな時は、自分の意見や感想は余計に相手を逆上させてしまうらしい。むしろそんな時は事実だけを話せばいいという。
社内の上司部下という関係でも同じく事実だけを述べるべきだったのだ。ポイントは意見は押さえることだった。

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人間は同じセリフを二回聞いた時に、その言葉に、より真実性を感じる。
「誰からもYESと言われる心理術」内藤誼人著より。
確かに疑い深い人というのはいるものだ。その場合、何度も同じ内容を話すのがいいらしい。これは「繰り返しの法則」というものだった。
それはどんな陳腐なセリフでもよかったのだ。一回で信用してもらえないなら二度三度と繰り返すべきだった。繰り返すほど真実だと思いこむものらしい。それは「真実効果」とも呼ばれていた。
値下げできないものなら、同じセリフを繰り返すことが大切だった。繰り返すことでそれは本当だと信じてもらえるのだ。面倒だと思ってそれをしなければ、相手は都合のいいように解釈してしまうかもしれない。
ここでのタイトルは、「疑い深い相手の場合・・・二回の説得で真実性を増す」となっていた。