よい自己イメージを持つことは、何事かを成功させるのに大切なこと。

よい自己イメージを持つことは、何事かを成功させるのに大切なこと。
「誰からもYESと言われる心理術」内藤誼人著より。
それは単純な思いこみでもよかったのだ。例えば、ここにオランダの心理学者が行った実験があった。それは一般の人に自転車レースをさせた際に半数のグループには「自分のことを競輪選手だと思いながらレースをしてください」と頼んだのだ。そして後の半数には何も頼みごとをしなかった。
すると、競輪だと思いこまされたグループはずいぶんよいタイムでレースを終了したという。これは人は思った通りの自分になれるということのようだ。
もし、それが交渉だったらうまくまとまる場面だけを想像してみるといいらしい。しかも、それを楽しく考えるクセをつけることも大事だった。

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「私」コミュニケーションンで説得する。
「誰からもYESと言われる心理術」内藤誼人著より。
これは、「あなたは・・・」ではじまる説得よりも「私は・・・」ではじまる説得のほうが、概してうまくいくということだった。それは思いやりを感じさえるかららしい。
例えば交渉日時を決めるときに、「木曜日にいらしてください」よりも「木曜日にお待ちしております」のほうがずっといいからだった。そこには、「あなたが」ではなく「私が」が含まれているからだ。
ちょっとした言葉の使い方で印象はまったく違ってしまう。意識して使えば身につくだろう。
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ささいな点を詳しく話して、信憑性を高める。
「誰からもYESと言われる心理術」内藤誼人著より。
たとえ相手に聞かれていないことでも、詳しく語っていると、個人に対する評価もよくなるということだった。そのことで相手から信頼されることにもつながるらしい。
だから、関係ないことでもとりあえず詳しく語るクセをつけるのはいいことだという。そのためには専門的知識をもつ必要もある。相手は総合的に判断して評価を下してくるはずだ。

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曖昧に褒めてみる。
「誰からもYESと言われる心理術」内藤誼人著より。
人を説得するには、その前提として「相手を気持ちよくしておく」ことは重要だった。そのためにはホメることが効果があるのだった。
そこでのポイントは、ほめているかどうかわからないくらい曖昧なホメ方が効果があるということだった。単に「目がきれい」というより「あなたは雰囲気がいい」というくらい曖昧でよかったのだ。すると、あいてはいろいろなところを勝手に想像してくれるからだった。
他人が押し付けてくる説得よりも、自分で自分自身を納得させたほうが、説得効果はずっと高くなるという。これは「自己説得効果」と呼ぶらしい。
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人とは違った点を褒める。
「誰からもYESと言われる心理術」内藤誼人著より。
褒めるテクニックとして、なるべく人とは違った観点から相手を褒めるべしということだった。ありきたりな言葉で褒められてもうれしくはないものだ。「またか」と思われてしまうだろう。
有益なホメ言葉は「今まで一度も言われてなかった」と感じさせるものでなければならなかった。むしろ相手が気づいてなった点を褒められればいいのだろうが。そうすれば「よく、そんなことに気づいてくれた!」と感謝されるかもしれない。
好印象を与えるためには、人とは違ったことをすることがポイントだった。それが相手の気づかないところを褒めるということでもあったのだ。普段から意識していい点を見つけなければそれは難しそうだ。
人は誰でもホメてもらいたいという欲求をもっているもの、ということも覚えておくべきだろう。気づきもその一つだった。