人間関係を円滑にする「ユーモア力」。

人間関係を円滑にする「ユーモア力」。
「50歳からの教養力」江上剛著より。
確かになんとなくユーモアを感じられる人とはたとえ初対面でもすぐに打ち解けやすいものだ。昨年駅の新宿駅のホームで電車を待っている時に、何気なく話しかけてくる同年輩のオヤジがいた。前を見ると広島カープの黒田の大きな看板があった。(それは専修大学の広告)。
それを見てオヤジは「黒田はスゴイね!」とつぶやいたのだ。しかも話してみるとそのオヤジも専修大の卒業だと言って喜んでいたのだ。なんなく親しみを感じてしばらくそこで会話を交わしたものだった。たとえ二度と出合うことはなくても面白いひと時だった。
別にダジャレを言わなくても、自然とユーモアを感じることもあるものだ。江上さんは、何かを一つ一つ懸命にやっていれば、おのずとユーモアは出てくるものだとも述べていた。
厳しいと思っている人でも、ふとした時に優しさを感じられるときには、気持ちも緩むものだ。やはり緊張から解き放たれた時にユーモアは感じられるものだろう。

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上手にあきらめられる人が、人生を楽しめる。
「50歳からの教養力」江上剛著より。
長年生きていれば、後悔しない人生などありえないのではないだろうか。しかも、それをずっと考えていたら、つらいことだ。むしろすっかり忘れていたほうが幸せな時間を過ごせそうだ。
江上さんも、人生を楽しむ力というのは、ある種のあきらめる力と言えるかもしれないと語っている。完璧な満足というのもありえないのだろう。どこかで切りをつけて妥協しなければならないこともあるだろう。それがあきらめ力かもしれない。
今この時にできることを大事にしていくことが一番なのだろう。誰にどんなことにも限界があるということを念頭におくべきだったのだ。それでこそ人生を楽しめるのだな。

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自分でノルマを決めてそれを習慣づけることが大切だ。
「50歳からの教養力」江上剛著より。
江上さんは長年銀行マンだったが、50歳前に作家になっている。その時に決めたのは、一日に八時間働くということだった。作家と言っても勝手気ままに書いているわけではなかったのだ。
どんなことがあっても、八時間は机に向かおうと思ったそうだ。朝5時から午後2時くらいまでは原稿を書いたり資料を読んでいるそうだ。
定年後は8時間くらいは何か義務感のあることをしてみることをすすめている。自分で決めたノルマならそれを習慣づけるといいのだろう。それが趣味でも社会に役に立つことでもいいらしい。