プラスイメージを描く習慣。

プラスイメージを描く習慣。
「生きるのが楽しくなる15の習慣」日野原重明著より。
仕事でなにか新しいことが決められると、ついついマイナスのイメージを持ってしまうことがある。そんなこと決めて面倒だと思ったりする。
どうもプラスのイメージを思い描くことができないこともある。しかし、心に良い変化を与えるためには、何でも楽しんでやる習慣をつけることだと述べていた。
仕事も自分で創意工夫できるならそれなりにやりがいも感じられたものだ。たんに与えられたことだけやっても面白くはない。常にプラスになることをイメージしながら取り組めば、ストレスも感じないものだ。
日野原氏は自身で、どんなことにでも興味や楽しみを見出す性格を持つ老人だと語っている。実に素晴らしい性格だと思えた次第だ。

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ストレスを調節する。
「生きるのが楽しくなる15の習慣」日野原重明著より。
まず、ここの最初に、「体と心の健康や成長を妨げるものにストレスがある」と書かれていた。とはいっても、ストレスと無関係に生きるのは不可能なことだった。
日野原さんはあまりストレスを感じないでいられるという。それはうまくストレスを解消したり、調節する習慣が身についているからだと判断している。
実際、自分でストレスを調節できれば強いことだろう。また解消法の一つとしては、心配ごとをためこまないことだという。できるだけ早めに何らかの行動をとるということだろう。
さらに上手に休むことも、ストレス解消には欠かせないことだった。また、ストレスには良いストレスと、良くないものがあるらしい。
自分から進んで取り組めるものなら、ストレスもやりがいに変わるとも思える。ここには、また、まったくストレスがなくても、心や体病んでしまうともあった。これは意外な意見だった。

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健康は自分で勝ちとるもの。
「生きるのが楽しくなる15の習慣」日野原重明著より。
ここではシェークスピアの戯曲のなかのワンフレーズを紹介していた。それは「おれの思想を行動で完成させるためには、思いついたらすぐ実行だ」というものだった。
この意味は、目的のためには、知性と意思を持ち、行動をして、目的を勝ちとらなければならないということだった。
これは私たちの心や体の健康維持や病気予防にも応用できると、医者の立場から語っている。健康はただ何もしなければ、得られないから、積極的に行動して手に入れるべきだったのだ。適度な運動や食事の習慣などもその中に入るのだろう。

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「健康感」を持つこと。
「生きるのが楽しくなる15の習慣」日野原重明著より。
私たちの体は、電子顕微鏡で見ると、必ずどこかに欠陥があるという。それは長く生きればそれなりに、あるのは当然だと思える。むしろ何もない方がおかしいのだろう。
欠陥があるからといって、日常生活には不都合はないという。気がつかなければ、それでよかったのだ。
大事なことは、自分が健康だと思いうことだったのだ。それが「健康感」だった。体調が悪くても、夢中で仕事をしたらり遊んでいるうちに、復調するのは「健康感」のなせる業だった。
しばしば「病は気から」と言われるが、自分で健康であると信じていれば、病気に気づかないこともあるという。それで良かったのだろう。

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人生のビジョンを立てる。
「生きるのが楽しくなる15の習慣」日野原重明著より。
普段なかなか、そんな大それたことは考えたりしないものだ。しかし、日野原氏は、人生もデザインしていくべきだという。必要なのは、明確な目標だった。それは父親から学んだそうだ。
ここでは、3つのVについて父親から教えられたと述べられていた。第一のビジョン(将来に対する展望)に第二のベンチャー(勇気ある行動)することで、目標達成、すなわち勝利(ビクトリー)につながるということだった。
実に素晴らしい教えだと思う。こんな父親がいたからこそ、それを守った日野原氏も素晴らしい人生を送っているのだろう。

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「創作意欲と年齢は関係しない」
朝日新聞土曜版2017.1月7日より。
これは、「105歳、私の証 あるがまま行く」という日野原氏のエッセイのなかにあった言葉だった。タイトルは「入江一子さん100歳 その情熱の絵筆」となっていた。昨秋に入江一子画伯の「百寿記念」の展覧会で、100歳の入江さんと105歳の日野原氏のギャラリートークが実現できたと述べられていた。
どちらも現役と言うのもすごいことだ。そうえいば、画家の方はかなりの高齢でも迫力ある作品を制作しているものだ。やはり創作意欲があるということは、それなりのバイタリティがあるということだろう。日野原氏も103歳の時に水彩画を描いたという。絵筆をとろうという好奇心があるというのもすごい。それは生きる活力につながるのだろう。
ここの最後には、どんなに年を重ねようとも人間から情熱と好奇心を奪うことはできない、と述べられていた。いつもこのエッセイを読むたび、まったく年齢を感じさせない新鮮な文章だと感じる次第だ。