「美」に親しむことで、精神を安定させる。

「美」に親しむことで、精神を安定させる。
「大人の精神力」齋藤孝著より。
これはいいことだと思える。とくに定年後にはなんでも美に関することを探していくというのも生き甲斐につながりそうだ。
筆者は「絵画や風景の中に美しさを見出す」という自分の認識を変えていく発見はとても大切だという。別に風景や絵画に限らず、自分の身近な自然でもいいと思っている。
身近にも気がつけば、無数の美の発見がある。たとえば、庭にくる野鳥を観察すれば、あまりにも美しい羽をしていたことにも気づく。またその名前を知ることで視野も広がる。
筆者は、美というものは気づくかどうかだと述べていたが、まさにその通りだと最近になって痛感している。今まで雑草だと思っていたものは、自分がその植物を知らないだけで、感動するものが実に多いことに数年前に気づいたばかりだ。
そこで、それらを写真に撮ってネットにアップすることで、また新しいコミュニケーションもとれ、日々が楽しくなっている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
孤独は自分を育ててくれる時間になる。
「大人の精神力」齋藤孝著より。
何事も、結局は一人でやらねば身につかないことが多い。学生時代の勉強がその代表だろう。社会人になっても、何かを身につけようと思えば自分で時間を割いて取り組まねばならない。
ここでの、小タイトルは「小人閑居して不全をなす、とならないための孤独の癒し方」となっていた。孤独を癒すには、どんなことがあるのだろうかと気になる。
ここには、筆者がかつてから今まで実践したことが4つ挙げられていた。
1、動物の力を借りる。
2、身体や手先を使ってできる趣味を持つ。
3、内観法で自分の内面と向き合う。
4、日記・ブログを書く。
などだった。1について、ペットが身近にいればかなり癒されることは確かだろう。しかし、その面倒をみる根性も同時に必要とされる。途中放棄はできない点が大変そうだ。
2については、家庭菜園、や散歩でも良かったのだ。これは簡単に出来そうだ。
3は、いいことも悪いことも思いだして、人生の収支決算をするということらしい。人からしてもらったことは忘れていることが多そうだ。
4の日記・ブログに関してはもう10年以上ブログを継続している。いずれにしても孤独を楽しめることが大切なようだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
自分自分にとっての「人生の三楽」を探す。
「大人の精神力」齋藤孝著より。
この「人生の三楽」とは昔から言われてきたことらしい。つまり、人生も半ばにきたら、あまり欲張らずに、「この3つがあれば幸せだ」というものを持つといいようだ。
孔子は「益者三楽。損者三楽」といったそうだ。その1つ目は音楽をはじめ、教養を楽しめること。2つ目は、人の美点を褒めること。3つ目は優れた友を多く持つことだった。
逆に、わがまま勝手に楽しみ、怠けて遊び楽しみ、酒を楽しむのは害だということだった。実に頷けることばかりだ。
また貝原益軒の「養生訓」には次のようなことが書いているという。「人の道を心得違いせずに全うし、健康で、長生きすること。いくら財産があっても、この3つがなければ、意味がない」と。
「命長くして、久しくたのしむ」には、生きるはりが必要だから、何か目標を持つことが大切なことだった。これ肝に銘じるべきことのようだな。