つねに「言葉を拾うことを意識する」。

つねに「言葉を拾うことを意識する」。
「大人の精神力」齋藤孝著より。
この習慣づけが大切だという。そういえば、この10年間以上にわたって、このブログでは日ごろ読書などで気になった言葉を取り上げていた。それも言葉を拾うことと同じことだと思った次第。
一冊の本からいくつもの気になるフレーズが見つかる。気になる箇所は人によってさまざまだろう。たとえその時にいいと思った言葉も、ページをめくるとすぐに忘れてしまうものだ。しかしできるだけ記憶にとどめたいと思って抜き書きするようにしている。
ここでの小タイトルには「日記兼名言ノート」を作って言葉を蓄える」とあった。実際にノートに書けばいいのだろうが、時間がかかるので、PCで書いている次第だ。大事なのは読み返すことだろうな。

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アウトプット前提のインプットで記憶は定着する。
「大人の精神力」齋藤孝著より。
脳研究者の池谷裕二さんによると、脳はそれほど疲れないから、加齢によって記憶力がガタ落ちするとは限らないらしい。しかし、それも日ごろからの訓練だと思える。
しばしば、何かを思い出そうとしても、その言葉が出てこないことがある。齋藤氏は記憶を定着させる最良の方法はあるという。
それは実にシンプルで、「使うこと」だった。覚えがいいか悪いかというのは記憶力もあるだろうが、むしろ使うかどうかの問題だったのだ。
日頃から使っているなら、忘れることも少ないと思われる。つまり誰かに話そうというアウトプット前提であれば、記憶力は格段に違ってくるのだった。どんどん話すことが記憶を定着させるポイントだったのだ。

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言葉をたくさん持っているということは、打たれ強いということでもある
「大人の精神力」齋藤孝著より。
もし、壁に当たった時に、いろいろな考え方を知っていれば、気持ちを切り替えられることもできるという。たしかに、たった一つの言葉の出会いから、気が楽になることもある。
そういえば、先月健康診断の結果数値で気になったことがあったが、たまたま草野仁さんの新書版のオビに「考えても仕方ないことは考えない!割り切って前進あるのみ。」とあったのが救いになったものだ。読み進むうちに草野さんの生き方が心強く思えた次第だ。
とても捨てる気にならない一冊になった。
ここでの小タイトルには「引用を習慣化して『万有引用力』をつける」とあった。いい言葉に出合ったら、メモをしてどんどん使っていくことで、引用が習慣化して武器にもなるという。それが「万有引用力」だった。この本も以前読んだことがある。

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習慣が人間をつくる。心も体も。
「生きるのが楽しくなる15の習慣」日野原重明著より。
健康で長生きをしているこの筆者の前では、すべてが納得できそうだ。この言葉は短いがさすがだと思わせられる。そう言えば生活習慣病というのも、この日野原先生の発案らしい。かつては成人病と言われていた言葉もよりわかりやすっくなった。やはりいい習慣は健康の基本だろうな。15の習慣については次のものだった。
1、 愛することを心の習慣になる。2、「良くなろう」と思う心を持つ。3、新しいことにチャレンジする。4、集中力を鍛える。5、目標となる人に学ぶ。6、人の気持ちを感じる。7、出会いを大切にする。8、腹八分目より少なく食べる。9、食事に神経質になり過ぎない。10、なるべく歩く。11、大勢でスポーツを楽しむ。12、楽しみを見出す。13、ストレスを調節する。14、責任を自分のなかに求める。15、やみくもに習慣にとらわれない。
実にたくさんいろいろな習慣があるものだと気づかされる。いっぺんにはムリだろうが、そのうちいくつかは実践したいものだ。8の腹八分目より少なくというのは、かなり難しそうだ。健康であればついつい満腹まで食べないと気が済まないからだ。

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「粗食の習慣」
「生きるのが楽しくなる15の習慣」日野原重明著より。
現在は100歳を越えているが、筆者は子どものころは病弱だったという。今でも心身ともに健康でいられるのは、子どもや青年の頃からの「粗食の習慣」だと振り返っている。
日野原さんが作った75歳以上の「新老人の会」で元気な人は粗食が習慣化されたためだと考えている。
見た目は質素でも心は充分に満たされるという。結果的にはそれが体にとってもやさしい食事のとり方でもあるらしい。
何ごとも過ぎたるは及ばざるが如しだったのだ。カロリー、塩分、糖分のとり過ぎに注意しなければならない。それが、結果的に生活習慣病を引き起こしているのだった。

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新しいことにチャレンジする。
「生きるのが楽しくなる15の習慣」日野原重明著より。
日野原さんは年齢に関係なくさまざまなことにチャレンジしてきている。それも健康の秘訣なのだろう。まず、チャレンジするという気持ちが持てることがスゴイ。
60歳に達した人には、今までの知識や経験を若い世代に伝えるのが大切な仕事だとアドバイスしているという。それはどんなものでもいのだった。たとえば、工作、野菜の作り方でも。
そして、自分の知っていることを伝えることで、新たな人間関係が築かれ、暮らしに変化や広がりが生まれるという。なるほどそれは素晴らしいことに思える。
「新しいことにチャレンジするという気持ちには、年齢制限はありません」というのが人生を楽しんでいる大先輩からの言葉だった。肝に銘じたいものだ。