夢は夢だと思った瞬間に夢になるもの。

「PHP11月増刊号 特別保存版」より。
まるで、何かの宣伝コピーのようなフレーズだ。こう語っているのは、ミュージシャンの谷村新司さんだった。
氏は会社員生活をしたことはないだろうが、次のように語っていた。「毎日会社に行かなくちゃならない。仕事をしなくちゃならない。しなくちゃいけないことばかりに囲まれて、それが人として幸福になるのでしょうか」と。
誰も自分の好きなように生きたいと思うものの、そうたやすくはない。しかし、氏はミュージシャンもサラリーマンも本当は同じだという。ただ、自分のやりたいことを行動に移すかどうからしい。やりたいこととはいっても、そうそう楽ではなく、むしろ苦労を伴うものだ。
氏はやりたいことを仕事にすべきだという考え方だった。そこで、上記のフレーズになったのだろう。
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何に幸福を感じるかは人それぞれ。
「PHP11月増刊号 特別保存版」より。
こう語っているのは、漫画家、エッセイストの柴門ふみさんだった。そして、人間は何に一番幸せを感じるかについて、4つのタイプがあると書かれていた。
1、 所有することに幸せを感じる人。これは王様タイプだという。2、相手を攻撃してやっつけることに喜びを感じる軍人タイプ。3、学者タイプでとにかく知的好奇心が旺盛で何でも知りたい。4、物づくりに幸福を感じるタイプ。
たいていはどれかがミックスされているようだ。少なくとも自分は2ではないと思えるな。どの割合が多いかでその人の幸せ感は異なるのだろう。
また親子、兄弟でもまったく異なることも多いものだ。十人十色だろう。ポイントはやりたいことをやってみることがスタートらしい。不満を持っていても始まらないだろう。
柴門さんは、不満をタラタラ言っているよりも、むしろ我儘に自分の幸せを探すべきだという。やれるときに何でもやるのが一番だった。タイミングは大事にしたいものだ。

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頑張らなくちゃできないということは、その仕事に向いてないということ。
「PHP11月増刊号 特別保存版」より。
これは絵本作家の五味太郎さんの言葉だった。確かにそういえそうだ。自分に向いていることをやっていれば、頑張るなんている発想はでてこないと思っているようだ。
好きなことなら、没頭して時間の過ぎるのを忘れてしまうものだ。もし、仕事に得意なことを活かせればラキーだともいえる。
筆者はまた「普通」ということに違和感を感じているという。何が「普通」かなんてはっきり分からないことも多い。また何かにチャレンジするのが好きな人もそうでない人もいる。人それぞれでいいのだ。人には得手不得手があるのが当たり前なことだ。それを一律で評価するのは難しい。普通は勝手に誰かが決めた幻想みたいなものだと五味さんはいう。
話を戻せば、好きなこと、得意なことなら自主的に創意工夫もできる。するとなおさらその仕事も面白くなるものだ。その時はその仕事が向いているともいえそうだ。
楽しむことは、心から好きなことを思いっきりやる。ただそれだけのことらしい。実にシンプルな考え方だ。頑張る必要もないし。
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京女は「3B」,同女は「3K」
「PHP11月増刊号 特別保存版」より。
これはは「美しい女性は、どこにいる」というタイトルで井上章一さんが書いているエッセイのなかにあったことばだった。
まず京女はきょうおんなではなく、京都女子大学で、同女は同志社女子大学だった。かつて井上さんは、ある時京女に籍をおいている学生から「井上さんは、私たちが3Bと呼ばれていることをご存知ですか」と聞かれたという。その女子は鉛筆の硬さではなく、不細工、貧乏、仏教だという。それが自分たちに対する世間の評判と述べたという。
また同志社女子大の方は、3Kで、綺麗、金持ち、キリスト教らしい。そんなレッテルで遊んでいるのだろうか。
ところが全国規模ではモデルの数は限られていた。2005年の最大の数を誇ったのは青山学院大学で795人、二位は立教の495人だった。いくら同女が12人といっても、とても東京の大学には及ばないのだった。関西でも100人、200人規模のモデルを出しているところもあるようだ。実に面白い統計数字があるものだ。