いい後悔と悪い後悔。

いい後悔と悪い後悔。
「明日は心でできている」小山薫堂著より。
筆者は子供の頃から、「やらずに後悔するより、やって後悔しろ」と父親に言われ続けたという。そう言ってくれる親がいることは心強いだろう。
ほんのちょっとした一言が背中を押してくれるものだ。やった後悔より、やらない後悔のほうが多いものだ。たいてい後から考えれば、あの時こうしていれば、などと思うが、その時にはとても踏ん切りがつかないものだ。
しばしばやったことがないから、やめておくということがある。しかし、やったことがないからこそ、やる価値があるものも多いことも確かだろう。
仕事でも、人と同じようなことをしていては、それ以上にはなれない。むしろ、人がやっていない、思いつかないことをやるからこそ、その後の成果も期待できるともいえそうだ。
もちろん、それなりの失敗もあるだろうが、それは次への経験として蓄積されるものだ。ここでの「いい後悔」とは、やってみたあとでの後悔のことだった。

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「今日はどんな恥をかいてやろうか」
「明日は心でできている」小山薫堂著より。
実にインパクトを感じるフレーズだった。誰でもはじめから恥をかこうと思ってやったりはしないだろう。結果的に恥をかいてしまったことはあるものだ。
人との出会いも恥をかくかもしれない、と思うようなことから生まれるものだ。知らない人に話しかけるのは勇気がいるものだ。恥をかくかもしれないからだ。
タイトルにあげたような気持ちでいれば、楽しいことも今以上に経験できるのかもしれない。ここでのタイトルは「一日一恥」だった。

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人生の「きっかけ」を買う。
「明日は心でできている」小山薫堂著より。
まず一例があった。それは1万円を給料日まで温存しておいて、その日が来たらパッと散財してしまうということだった。ムダ遣いということでもあった。
しかもそれには、「これを買うと、自分の人生がちょっと変わるんじゃないかな」と思えるようなものにお金を使うことだった。ミニ盆栽、お絵かきセット、ゲテモノ料理・・・無数にある。
もしかしたら、ちょっとしたことから人生の新しい扉が開くかもしれない。まずは、とりあえずムダ遣いしてもいいものを探すことから始めたいものだ。

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あまりガツガツせず、穏やかにのんびりと暮らしていければいい。
「明日は心でできている」小山薫堂著より。
これが、氏の人生に対する基本的スタンスだという。そのためには、ある程度経済的にも安定していることが基礎になければならないだろう。
いつも心の平安を感じられればそれは幸せなことだろう。確かに何が正解だというのは、人それぞれで感じ方が異なるだろう。
あとで振り返ってみて、これで良かったのだと思えればその人にとっての正解かもしれない。そのために、日々充実した時間を過ごしていきたいものだな。

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ストレスを感じていないような人間は、よいアイデアななど出せるわけはない。

「アイデアの極意」内藤 誼人著より。
つまり良いアイデアを出すためには程度なストレスが必要だというわけだった。ストレスは決してネガティブな意味合いだけがあるのではなかった。
むしろ適度なストレスは生活にもメリハリを与え、頭を活性化させてくれるそうだ。
こうすれば、もっとよくなる、こんなものがあればもっと便利になるというような視点だった。
ひどい精神的なストレスは別として、ちょっとしたストレスならコントロールすることで、いい方向に向かえるのだろう。むしろそれを利用したほうがトクともいえそうだ。

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身体を動かさなければ、良いアイデアを得られない。

「アイデアの極意」内藤 誼人著より。
身体を静止させていると、思考も静止してしまうらしい。研究によってじっと座ったままモノを考えることは、非効率的だという指摘もある。
しばしばいわれるのは、身体と精神は、密接に結びついているということだった。確かに前向きになれるのは、いつも体調がベストなときだ。
またそんな時にはいいアイデアも浮かびやすい。ユーモアや、お笑いのネタも体調がいい時のほうがたくさん思いつくと思える。
いちばん簡単なのが、「散歩」だった。これは発想力を高めるのに役立つらしい。そこで、大事なのは、頭の中で意識的にモノを考えていることだった。つまりこれがメンタル・ウォーキングというものだった。

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緑のたくさんある自然ほど創造力を高めてくれる。

「アイデアの極意」内藤 誼人著より。
これは心理学のデータで明らかになったことらしい。ここでは、人がびっくりするようなアイデアを出したいと思えば、自然に親しむのがいいとアドバイスしている。
森林浴をしながらモノを考えるのは、有効なテクニックらしい。ここで、一例があった。それは、草の実が衣服にくっついたことから、マジックテープを思いついた人がいたからでもあった。
自然のなかには、いろいろな意外なヒントが転がっているのかもしれない。そういえば、FBで友達になっている人は、拾ってきた石ころにネコの絵を描いていた。それは素晴らしいプレゼントにもなっている。
また、昔から海岸や川で拾った流木さえも貴重な材料やアートにもなっていた。結局、自然のなかを歩くからこそいいアイデアが浮かぶのだろう。