あなたは、個人的に熱中できる趣味や仕事を持っているだろうか。

あなたは、個人的に熱中できる趣味や仕事を持っているだろうか。
「アイデアの極意」内藤 誼人著より。
創造的な人ほどチームプレイが苦手らしい。とはいっても、チームプレイが苦手だからといって、創造的とは言えないだろう。
とにかく一人でとことん何かを突き詰めたいと思わなければ、何かを創りあげるのは難しい。没頭できる何かを持っていることはある意味幸せな時間を過ごしているともいえる。
熱中できる趣味は、その時々で異なるが、数年間は続けてきたものだ。かつては絵画であったが、今では身近なものをカメラで写し取っている。やはりどこかアートに関連しているのかもしれない。
また、身近な自然や植物、野鳥なども見るのも関心がある。いずれにしても、好奇心はいつでも持っていたいと思っている。

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芸術家として成功している人たちは、「分裂思考」で仕事をしている。
「アイデアの極意」内藤 誼人著より。
この分裂思考とは、まったく無関係な2つの要素を、頭の中で結びつけてしまう能力のことだった。確かにそれができることは、クリエイティブな能力があるといえる。
またそのためには、頭が柔軟でなければならない。単に常識にとらわれているうちは、感動や面白味のあることは創れないだろう。
さて、ここでは面白い例があった。それは佐賀の唐津市にある川だった。一本の川をはさんで「京町」と「魚屋町」という2つの町があった。その町をつなぐ橋ができた時、それぞれの町は意見が合わなかったのだ。
そこで、出色のアイデアを出したのが町の代官だった。魚と京とあわせて、鯨橋にしたらと提案して、紛争は治まったという。実にユニークでわかりやすい。誰もがこんな名称を思いつくわけではないだろう。

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「ひらめき」というのは、勝手に頭に思い浮かぶものではない。
「アイデアの極意」内藤 誼人著より。
しばしば、なにかいいアイデアがひらめいたというようなことを聞くが、そのためには、まずテーマがなければならなかったのだ。
そのテーマについて考えているからこそ、アイデアが浮かんできたのだ。前提は、素晴らしいひらめきのためには、それと同じくらい素晴らしいテーマを持っていることが必要だったのだ。
それは、必ずしも自分で考えなくても、人からヒントをもらってもよかった。ビジネスでは、しばしばクレームが次の新しい企画やアイデア、サービスへのいいヒントともなることもある。

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自分の不快感情に敏感になる。
「アイデアの極意」内藤 誼人著より。
筆者は、人間にアイデアをもたらす源泉は何かと聞かれたら、それは「不快感情」だと答えているそうだ。
つまり、不愉快であれば、それをなんとか改善しようと思いうものだ。そのために、いろいろと考えることが、アイデアにつながることは容易に想像できる。
イデア商品のほとんどは、それが原点だろう。どうしたら、もっとうまくいくかを徹底的に考えるのだ。
逆に創造的でない人間は、保守性、あきらめ、依存性があるという。それも頷ける。発想のトレーニングには、どうしたら今の不快さを取り除けるかを考えていればいいのだった。
ある意味、ストレスを感じていないような人間には、よいアイデアなど出せるわけはない、とまでいう。なるほど、その通りだろう。